憧れは「タイソン、井上尚弥」5・28力石政法と世界戦ヌニェスが公開練習 大橋秀行会長は警戒「リカルド・ロペス、怪物級と遜色ない」

「ボクシング・IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦」(28日、横浜BUNTAI)
IBF世界スーパーフェザー級3位の力石政法(30)=大橋=と王座決定戦を行う同級1位エドアルド・ヌニェス(27)=メキシコ=が20日、横浜市内のジムで公開練習を行った。過去28勝(28KO)1敗と高いKO率を誇るハードパンチャーは「28日が楽しみ。必ず勝利する。初めての世界戦で、世界チャンピオンの夢が実現するときが来た」と感慨を込めた。
愛称は人柄の良さから「シュガー(砂糖)」と陣営からつけられた。ボクシング界では元世界5階級制覇王者シュガー・レイ・レナード(米国)といった名王者と同じニックネームだが、「偉大なボクサーがシュガーというのは知っている」とニヤリ。また、目標とする憧れのボクサーとして「マイク・タイソン、フリオ・セサール・チャベス、イノウエ(井上尚弥)」と高いKO率を誇る歴代の名世界王者の名前を挙げ、自身のスタイルとしても「プレッシャーを掛けてパンチを出していくのが大好きで、(高いKO率は)その結果」と拳を握った。
公開練習ではシャドーやサンドバック打ちなどでシャープかつ力強い動きを披露したが、視察した大橋ジムの大橋秀行会長(60)は「リカルド・ロペスのような雰囲気があるね」とポツリ。自身が現役時代に敗れたメキシコ出身の元WBC世界ミニマム級王者に重ね、「大振りしないで、あのKO率。足も使えるし相当強い。今まで日本に来た怪物級の選手と遜色ない(強い)空気感がある」と明かした。
また、ハードパンチャーながらも人柄の良さによって愛称が“シュガー”であることを聞くと「そういう方が怖いよね」と警戒感を強くし、「(力石が勝つには)ソルト(塩)だね。リーチ差をうまく生かせるか」とジョークを交えつつ、勝負に徹する展開も覚悟した。