斉藤レイが全日本伝統のチャンピオン・カーニバル初優勝「プロレスラーになって良かった」6・1地元仙台で双子の兄ジュンの三冠王座に挑戦へ

「プロレス・全日本」(18日、大田区総合体育館)
チャンピオンカーニバル優勝決定トーナメント決勝戦が行われ、ともに1回戦を勝ち上がってきたBブロック2位の斉藤レイ(38)がAブロック2位の宮原健斗(36)と対戦し、24分22秒、BBQボムからの体固めで勝利した。悲願の初優勝を果たし、双子ユニット「斉藤ブラザーズ」の兄で三冠ヘビー級王者の斉藤ジュン(38)に6月1日・仙台サンプラザホール大会で挑戦することを表明した。
王道マット伝統の春の祭典を制したのは斉藤ブラザーズの弟レイだった。全日本のエースで過去2度の優勝を誇る宮原と激しい肉弾戦を繰り広げ、厳しい右腕殺しに苦戦したが、持ち味のパワーで応戦。試合時間20分を超えてからペースを握り、最後はBBQボムで投げ切って3カウントを奪った。
トロフィーを抱いたレイはリング上でマイクを握り、「斉藤レイが優勝したぜ!思えば開幕戦から3連敗だったが、俺は俺自身をずっと信じていた。それが素晴らしい結果につながって最高にうれしい。これまで信じ続けてくれたお客さん、礼を言うぜ。そして、宮原健斗にも礼が言いたい。今日勝ったくらいであんたを超えたとは思ってない」と感謝を込めた。続けて兄のジュンをリングに上げると「俺の挑戦を受けてくれ」と、地元仙台での兄弟での三冠戦をアピール。ジュンも「レイ、おめでとう。その挑戦受けてやるぜ。6・1、斉藤レイをDOOMしてやる」と快諾した。
最後にレイは大好物の缶ビールを口に流し込み、「キンキンに冷えている」と生きている喜びに震えた。「お客さん、一つだけ言わせてくれ。この俺、斉藤レイは、プロレスラーになって良かった。この全日本プロレスには入れて良かった。俺はこの全日本プロレスをもっともっと盛り上げていきてえ」と感慨を込め、祭典を締めくくった。
◆チャンピオン・カーニバル歴代優勝者
第1回(1973年) ジャイアント馬場
第2回(1974年) ジャイアント馬場(2度目)
第3回(1975年) ジャイアント馬場(3度目)
第4回(1976年) アブドーラ・ザ・ブッチャー
第5回(1977年) ジャイアント馬場(4度目)
第6回(1978年) ジャイアント馬場(5度目)
第7回(1979年) アブドーラ・ザ・ブッチャー(2度目)
第8回(1980年) ジャンボ鶴田
第9回(1981年) ジャイアント馬場(6度目)
第10回(1982年) ジャイアント馬場(7度目)
第11回(1991年) ジャンボ鶴田(2度目)
第12回(1992年) スタン・ハンセン
第13回(1993年) スタン・ハンセン(2度目)
第14回(1994年) 川田利明
第15回(1995年) 三沢光晴
第16回(1996年) 田上明
第17回(1997年) 川田利明(2度目)
第18回(1998年) 三沢光晴(2度目)
第19回(1999年) ベイダー
第20回(2000年) 小橋建太
第21回(2001年) 天龍源一郎
第22回(2002年) 武藤敬司
第23回(2003年) 小島聡
第24回(2004年) 武藤敬司(2度目)
第25回(2005年) 佐々木健介
第26回(2006年) 太陽ケア
第27回(2007年) 武藤敬司(3度目)
第28回(2008年) 諏訪魔
第29回(2009年) 鈴木みのる
第30回(2010年) 鈴木みのる(2度目)
第31回(2011年) 永田裕志
第32回(2012年) 太陽ケア(2度目)
第33回(2013年) 秋山 準
第34回(2014年) 大森隆男
第35回(2015年) 曙
第36回(2016年) 関本大介
第37回(2017年) 石川修司
第38回(2018年) 丸藤正道
第39回(2019年) 宮原健斗
第40回(2020年) ゼウス
第41回(2021年) ジェイク・リー
第42回(2022年) 青柳優馬
第43回(2023年) 芦野祥太郎
第44回(2024年) 宮原健斗(2度目)
第45回(2025年) 斉藤レイ