[5.17 FA杯決勝 クリスタル・パレス 1-0 マンチェスター・C]

 FA杯は17日、決勝を行い、日本代表MF鎌田大地が所属するクリスタル・パレスとマンチェスター・シティが対戦した。1-0の完封勝利を収めたクリスタル・パレスがクラブ史上初の主要タイトルを獲得。鎌田は先発フル出場を果たし、タイトル獲得に貢献した。

 15-16シーズン以来、9シーズンぶりの決勝進出を果たしたクリスタル・パレスはクラブ初の主要タイトル獲得を目指す。一方、3シーズン連続で決勝進出を果たしたマンチェスター・Cは、2シーズンぶり8回目の頂点を狙う。

 鎌田は3-4-2-1の左ボランチの位置でスタート。前半6分にゴールを脅かしたのはマンチェスター・Cだった。左サイドからMFケビン・デ・ブライネが送ったクロスに対し、ファーサイドでFWアーリング・ハーランドが反応。しかし、左足ダイレクトで合わせたシュートはGKディーン・ヘンダーソンに阻まれてしまった。

 その後もマンチェスター・Cが押し込む時間帯が続くが、16分にクリスタル・パレスがカウンターから先制点を奪取。鎌田の縦パスを受けたFWジャン・フィリップ・マテタが右サイドに展開すると、駆け上がったDFダニエル・ムニョスがラストパスを供給。走り込んだMFエベレチ・エゼが右足ダイレクトで沈め、スコアを1-0とした。

 1点のビハインドを背負ったマンチェスター・Cだが、33分、PA内に運んだMFベルナルド・シウバがDFタイリック・ミッチェルのファウルを誘ってPKを獲得。しかし、キッカーを務めたFWオマル・マーモウシュのシュートはヘンダーソンにストップされ、同点の好機を逸してしまう。さらに43分には左サイドから切れ込んだFWジェレミ・ドクが右足で狙うも、好反応を見せたヘンダーソンに左手1本で弾き出されてしまった。

 1-0のまま後半を迎えても、マンチェスター・Cが圧力をかけ、クリスタル・パレスが守る構図が続く。鎌田も体を張って粘り強く対応し、守備面でも貢献する。13分にはクリスタル・パレスがロングスローの流れから好機を生み出し、ムニョスが自身のシュートのこぼれ球を蹴り込む。リードが2点差に広がったと思われたが、VARが介入した結果、オフサイドが確認されてノーゴールとなった。

 ボール保持率が80%に届きそうなマンチェスター・Cだが、クリスタル・パレスをこじ開けられずにいると、31分にMFフィル・フォーデンとMFクラウディオ・エチェベリを投入し、状況を打開しようと試みる。

 しかし、37分にエチェベリがPA内から放ったシュートをヘンダーソンが阻むなど、最後までクリスタル・パレスが守り抜き、1-0のまま試合終了のホイッスルが吹かれた。