パレスが初優勝を果たした。(C)Getty Images

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 現地時間5月17日に開催されたFAカップ決勝で、鎌田大地が所属するクリスタル・パレスが、マンチェスター・シティと聖地ウェンブリーで対戦。鎌田が2ボランチの一角で先発した。

 1861年にクラブ創立以来、初のタイトル獲得を目ざすパレスは、16分に幸先良く先制に成功。マテタが鎌田との絶妙なワンツーで持ち上がり、右サイドに展開。これを受けたムニョスが鋭いクロスを送り込むと、エゼが上手くボレーで押し込んだ。絶好調の10番は5戦連発となった。

 ただ、36分にミッチェルがペナルティエリア内でベルナルド・シウバを倒してしまい、PKを献上。同点の大ピンチを迎えたが、守護神ヘンダーソンが、ハーランドからボールを譲り受けたマルムシュのキックをストップする。
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 1−0で折り返すと、56分には鎌田が自陣ペナルティエリア内でB・シウバのシュートをブロック。渾身のスライディングで失点を食い止めた日本代表MFは、ハイタッチでチームメイトたちに称えられる。

 その2分後にはロングスローの流れからムニョスが押し込むも、VARチェックでオフサイドが取られ、追加点は幻となる。

 終盤にかけて、フォーデン、ギュンドアンらを投入したシティの猛反撃に遭う。しかし、立ち上がりから好守を見せているヘンダーソンの三度のビッグセーブもあり、10分のアディショナルタイムを含めて同点弾は決して許さなかった。

 このまま1−0でタイムアップ。パレスがついに初タイトルを獲得した。一方、シティは宿敵マンチェスター・ユナイテッドとの決勝を落とした昨季に続き、準優勝となった。

 攻守で躍動した鎌田はフル出場。見事なパフォーマンスでクラブ史にその名を刻んだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部