最終回まで観たい春ドラマ3選!“超ヒット作の続編”も最高だけど、ダントツの“尊さNo.1”は?

※以下、各ドラマの一部ネタバレを含みます。
◆対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜
まずは『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』(TBS系、火曜よる10時〜/原作:朱野帰子)。過去の出来事から専業主婦という生き方を選んだ主人公・詩穂(多部未華子)が、仕事と二児の育児に奔走するワーママ(江口のりこ)や、育休中のエリート官僚パパ(ディーン・フジオカ)をはじめ、生き方も価値観も違う人たちと交流する姿が描かれています。
◆SNSを中心に、多くの共感を呼んでいる
例えば6話における“ロールモデル”の話題。「人生はビュッフェと同じ。誰かに『これもおいしいから食べろ』って自分のお皿に勝手にのせられたらイヤなように。私は私の選んだ人生を生きているだけなのに、“ロールモデル”と言われると誰かに役割を押しつけられているみたい」というのです。人生の選択をビュッフェの選択の難しさに例え、選択を押しつけられることへの窮屈感も分かりやすい。
SNSを中心に、多くの共感を呼ぶ作品になっていることには激しく頷けます。
ちなみに同じく火曜よる10時のNHK『しあわせは食べて寝て待て』(原作:水凪トリ氏による同名漫画)も、自分らしい暮らしの大切さを描いており、ふっと心を軽くしてくれる良作としておすすめです。
◆続・続・最後から二番目の恋
古都・鎌倉を舞台としたヒットシリーズの続編『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系、月曜よる9時〜)は相変わらず高いクオリティ。
テレビ局プロデューサー・吉野千明(小泉今日子)と鎌倉市役所で働く公務員・長倉和平(中井貴一)、そして長倉家の面々を中心とした不器用な大人たちの群像劇です。どれだけ歳を重ねてもままならない“人生の可笑しみ”が小気味いい会話劇で描かれる本作の魅力は、続編においても変わりません。更に一人ひとりのキャラクターが脚本と演者によって秀逸に創り上げられており、前作から11年経ったからこその円熟味すら感じさせます。
◆泣いたり笑ったりしながら、最後まで見守りたい
特に4話。幼い頃に脳腫瘍で手術を受けるも完治しなかった過去をもつ、真平(坂口憲二)の主治医が亡くなったことが明かされたシーン。主治医の死と向き合えずに不安を抱えるも、家族にはカラ元気で振舞い続けた真平。そんな彼に和平と典子(飯島直子)は愛のある厳しい言葉をかけ、万理子(内田有紀)「双子の私が気づいてあげられなくて、ごめんなさい」と謝ります。第1期から変わらない仕草で、泣きながら万理子の頭を撫でる真平の姿に、涙が止まりませんでした。
台詞も、所作も、表情も、兄姉それぞれのキャラクターをとてもよく物語っているのです。もうみんな愛おしい! 彼らと一緒に泣いたり笑ったりしながら、最後まで見守りたいと思います。
◆波うららかに、めおと日和
そして春クール、今のところの筆者最推しは『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系、木曜よる10時〜/原作:西香はち氏による同名漫画)です。