今月初め、放送局「BBC」とのインタビューでロイヤルファミリーに対する苛立ちや怒りを語ったヘンリー王子。ロイヤルファミリーからはまったく信頼されていないと関係者が語っている。

ある王室関係者は雑誌『ハロー!』に王子の発言についてコメント、「大きな被害が出てしまった。王子はありとあらゆるところに問題を見つけだし誰にでもケンカを売るが、それは疲れることだろう」「永遠に戦闘モードでは生きられない。もう王子も40歳だ。世界と闘うのはもうやめた方がいい」と語っている。ちなみにBBCインタビューは当初10分ほどで終わる予定だったが、王子は30分近く、怒りに任せて話し続けた。新聞「ロンドンタイムズ」が報じている。

ロイヤルファミリーと親しい関係者も雑誌『ハロー!』に証言している。「たとえ国王がヘンリーと和解しようとしたとしても、ウィリアム皇太子は弟と仲直りしないだろう」「ロイヤルファミリーはヘンリーをまったく信頼していない。ヘンリーとプライベートな会話をすることは不可能だと感じている」。

一方で、王室の伝記作家でロイヤルファミリーとも親しいロバート・ジョブソンは和解の可能性はあると語る。「ヘンリーは父親に対して『すまない、僕が間違っていた。僕は過ちを犯した。仲直りしたい』と言うべきだった」と指摘しつつ、このままでは後年になってチャールズ国王の治世を振り返ったとき、ヘンリー王子とのバトルばかりが注目を集めることになると話す。「それを食い止める唯一の方法は、国王がヘンリーに仲直りの最後のチャンスを与えることだ」。

ジョブソンはいずれにしてもBBCインタビューは問題だったと語る。「もしヘンリーがあんなことを言わなければ、仲直りのチャンスは与えられていたと思う。チャールズは自分自身も過ちを犯したことがあり、許すことを理解している。この状況で器の大きさを示せる人がいれば、それは国王だ」。ヘンリー王子にその器はないと匂わせている。国王が器の大きさを見せることができるのか、見守りたい。