「孤独のグルメ」出演俳優が映画「幸せの国」で助演男優賞!急死した主演俳優を偲び「あの日の夜が…」と語る

今年の1月10日に公開された「劇映画 孤独のグルメ」にも出演していた韓国俳優ユ・ジェミョン(51)が、「第61回 百想芸術大賞」授賞式で、故イ・ソンギュンさんについて言及した。米アカデミー賞の作品賞を受賞した「パラサイト 半地下の家族」(2019年)でも知られるイ・ソンギュンさんは、2023年10月に薬物使用が疑われ、警察から3度の取り調べを受けた後の同年12月に急死。当時48歳だった。
ユ・ジェミョンは、映画「幸せの国」で映画部門の助演男優賞を受賞。壇上でのスピーチで「作品の中で好きなシーンがある。(イ・ソンギュンさんが演じた)パク大領(軍の階級で大佐に相当)の幼い娘が、小さなミカンを1つ手渡すシーンだ。とても些細なものに見えるけど、彼女にとっては一番大切なもののように思えた」と思い出をポツリ。「今、僕たちにとって必要なのは、そういうものだ。小さくてささやかだけど、他人に向けた小さなほほえみ、言葉一つ、親切、配慮のようなものが必要なのではないかと思う」と人を思うことの大切さを口にした。
さらに、「この場を借りて、『幸せの国』をともに作り上げた、全ての人に感謝を伝えたい」とコメント。「兄弟のような(イ・)ソンギュンや(チョ・)ジョンソク、全てのスタッフや共演者たちと酒を飲み交わし、笑いながら抱き合ったあの日の夜が忘れられない。先にこの世を去った友を偲び、ともに映画を作り上げた人たちを思い返しながら、今日は幸せな夜になりそうだ」と語り、会場の涙を誘った。
「幸せの国」は1979年に起きた実際の事件を題材にした作品。上官の命令で事件に巻き込まれた軍人(イ・ソンギュンさん)と彼を弁護する弁護士(チョ・ジョンソク)との闘いを描いた軍事法廷映画だ。
(よろず~ニュース特約・moca)