ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃、結婚14周年を迎える 出会いの地、スコットランドを訪問

2011年4月29日に結婚したウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃。結婚14周年を思い出の地で迎えた。

今月初めから、イースターのバケーションをとっていたウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃。公務に復帰し、現地時間4月29日(火)にスコットランドのマル島にある街、トバモリーを訪問した。2人がスコットランドのセント・アンドリュース大学で出会い、恋に落ちたのはご存知の通り。奇しくも結婚記念日を思い出のスコットランドで迎えることになった。
皇太子夫妻はブルーのボタンダウンシャツにブレザーという、やりすぎないペアルック風ファッションで登場。皇太子妃は「シー・バイ・クロエ」のブーツで、アクティブな1日に備えていた。トバモリーのメインロードには、夫妻を一目見ようと200人以上の人が集まった。雑誌『ハロー!』が報じている。

2人は、スコットランドではロスシー公爵夫妻という爵位で呼ばれる。またウィリアム皇太子は、チャールズ国王の即位に伴い「ロード・オブ・ジ・アイルズ」という称号も相続した。これは12世紀から14世紀にアイルランドとイングランドの島々に君臨してきたバイキングの王が受け継いできた称号。マル島もこの島の1つに含まれているので、その点でも皇太子にとっては縁の深い場所といえる。
この日、皇太子夫妻はまずコミュニティの中心になっているアロスホールを訪問。ここは現在皇太子夫妻のチャリティ財団、ロイヤルファウンデーションから授与された改修助成金を使い、住民たちで建物の改装を行なっている。皇太子夫妻もネイルガンを使って釘を打ったりと手伝っていた。皇太子妃は、住民たちとおしゃべりをしながら作業する中で、クリスマスにチェーンソーをプレゼントされたことを打ち明けていたという。どうやらプライベートでは、本格的なDIYに取り組んでいるよう。


さらに壁に絵を描くシーンも披露した。

今回の改修で、新たに幼い子どもとその親のためのプレイエリアとカフェも作られた。夫妻はそこで親たちと対面。皇太子妃は親たちが親交を深める上でこの施設が果たしている役割について質問していた。また自分が母親になったばかりのときに、このような施設があったらよかったと打ち明ける場面もあった。皇太子妃はジョージ王子が幼い頃、救急ヘリのパイロットとして赴任した皇太子と共にウェールズのアングルシー島で暮らしていた。皇太子が仕事に行っている間、皇太子妃はジョージ王子と2人で家で過ごしていたのだが、孤独感を感じることもあったよう。親たちとのおしゃべりの中で、当時の自分が人との交流を熱望していたこと、そのためジョージ王子を連れて地元のカフェを訪れていたことを率直に話していた。


子どもや母親たちとすぐに打ち解けるだけでなく、釘打ちから壁画の制作までこなす妃を見て、ホールの内装を手がけるインテリアデザイナーのバンジョー・ビールは皇太子に「彼女にできないことはあるんですか?」と質問していたという。ちなみにビールはテレビにも出演している有名デザイナーだが、今回の改修作業にも参加している。皇太子はビールに「彼女はいつもそうなんだ」と控え目ながら称賛していた。皇太子妃の多才ぶりが、今回の訪問で改めて明らかになったといえそう。