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 お金の相談プラットフォーム「マネーキャリア」を運営するWizleapはこのほど、40~69歳の男女300人を対象に老後資金についてアンケート調査を行い、結果を公表した。

【調査結果】「現在の貯蓄」1000万円超の人はそれほど多くないことが浮き彫りに

 回答者全員が老後資金の準備を進めていたが、貯蓄に関して「できている」と答えたのは半数以下の46%。過半数の54%が「できていない」と答えた。

 実際の貯蓄額は「500万円以上~1000万円未満」が17.7%で最多。約半数の48.6%が1000万円以下だった。

 老後資金の目標額では、最も多かった「設定していない」を除くと、40代と50代は「2000万円以上~3000万円未満」が票を集めたが、実際に老後を意識する年代の60代は「5000万円以上」となった。

 また、既に1000万円以上を貯蓄している人の28.5%が「貯蓄できていない」と感じており、目標額の高まりとともに不安の実態を示している。

 老後資金の貯蓄方法については、「貯金」が86%でトップ。「株式投資(38%)」「投資信託(33%)」「積立NISA(30%)」と続いた。

 ◆マネーキャリア・奥山圭フィナンシャルプランナー「老後2000万円問題が指摘されてから数年が経ちましたが、今回の調査では状況がさらに深刻化していることが分かります。物価上昇や年金不安を背景に必要資金の認識が大きく変化しています。今や『老後5000万円問題』という新たな課題に直面していると言えます。大切なのは、ライフスタイルに合った資金計画を立てること。早期からの行動が将来の安心につながります。まずは自分に合った老後の必要資金を計算し、無理のない範囲で着実に準備を進めていきましょう」

(よろず~調査班【ライフ】)