ローマ教皇フランシスコの葬儀に各国ロイヤルが参列 イギリスからはウィリアム皇太子が単独出席

今月21日に死去したローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇。生前ヨーロッパを中心に各国を精力的に訪問、ロイヤルたちと信頼関係を築いてきた。葬儀には親交のあったロイヤルたちが集まり、教皇に最後のお別れを告げた。

イギリスからはチャールズ国王の代理としてウィリアム皇太子が出席。王室専門家のケイティ・ニコルによるとチャールズ国王が参列しなかったのは、英国王室には「君主は葬儀に出席しない」というルールがあるから。王室もそれを認めている。ちなみに2005年に行われたヨハネ・パウロ2世教皇の葬儀には、エリザベス女王に代わって当時皇太子だったチャールズ国王が単独で出席した。ウィリアム皇太子も今回、単独でバチカンへ。キャサリン皇太子妃を伴わなかったのも「配偶者は参列しない」という英国王室の慣習ゆえだと報じられている。

スペインからはフェリペ6世国王とレティシア王妃が出席。ミサではドナルド・トランプ大統領とメラニア大統領夫人、エストニアのアラル・カリス大統領と並んで座った。ちなみにトランプ大統領は青いスーツで参列、マナー違反だと物議を醸している。


モナコからはアルベール2世大公とシャルレーヌ公妃が出席。ちなみにモナコのロイヤルファミリーはローマ・カトリックを信仰していることで知られ、教皇の死に追悼メッセージも発表している。

ベルギーのロイヤルファミリーもローマ・カトリック信者。フィリップ国王とマティルド王妃が出席した。

デンマークからはメアリー王妃が単独で出席。フレデリック国王は先週来日、週明けからはグリーンランドを公務で訪問する予定になっている。そのため王妃が代理を務めることになったと雑誌『ハロー!』が報じている。

スウェーデンからはカール16世グスタフ国王とシルヴィア王妃が参列した。

ノルウェーのハラルド国王とソニア王妃は健康上の理由から欠席。ホーコン王太子とメッテ=マリット王太子妃が代理で出席した。ソニア王妃は先週、呼吸困難で病院に運ばれたことが報じられていた。

ルクセンブルクからはアンリ大公とマリア・テレサ大公妃が参列した。教皇は昨年9月にルクセンブルクとベルギーを訪問、大公夫妻とも対面している。

そして、ヨルダンからはアブドゥッラー2世国王とラーニア王妃が参列した。王妃は今年2月にバチカン市国で開催された子どもの権利に関する世界サミットで教皇と対面していた。教皇の死が報じられると王妃はお悔やみのメッセージを発表。「冷酷に感じられることが多いこの世界で、教皇は恵まれない人々や難民の家族、ガザを始めとする世界中の紛争地帯の子どもたちに常に惜しみない愛情を注いでいました。人類は今日、平和と思いやりを守るかけがえのない人を失いました。安らかにお眠りください」。