「年間200食」フライドポテトを食べる男性を直撃。健康診断の結果、体重の変化を教えてもらった
◆主食になっている国が多いから…
筆者はこれまで、同じメニューを毎日食べ続ける人を何人も取材してきた。いずれも、海外旅行や悪天候などが理由で愛する食べ物に有り付けないという“ピンチ”があったと話すが、山下氏はどうだろう。
「ピンチに陥らないのもポテトのいいところなんですよ! 主食になっている国も多いので、世界中どこにでもありますから、海外でも困りません」
◆日本で気軽に食べられるのは…
「一押しは、カナダの『プーティン』という料理。硬いチーズのようで、チーズとモッツァレラチーズの中間のようなチーズカードと言われるものをフライドポテトにかけます。その上からかけるのが、日本ではほとんど見かけませんが、グレイビーソースです。チキンなどを丸焼きにして、その肉汁から作るソースです。チーズカードもグレイビーソースも馴染みが薄いかもしれませんが、とにかく絶品なんですよ!」
残念ながらこれらのメニューは、日本ではまだほとんどお目にかかれないということ。では、身近な店のフライドポテトのなかで、とくに美味しいものはないか尋ねてみた。
「ミニストップのポテトは特徴的で美味しいです。コンビニで唯一、注文を受けてから揚げています。このひと手間で美味しくなっているのは間違いありません。それだけではなく、使っているお芋の品種にも要注目です。普通はアメリカやカナダなど北米産が多いんですが、ミニストップはヨーロッパ産の黄色い実のお芋を使っていて、サクサク感の中にしっとり感も感じられて滑らかなのが特徴です」
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形状から、味付け、さらには産地まで……ハンバーガーの付け合わせ程度の認識だったことを恥じたくなるくらい、フライドポテトの世界は奥深かった。普段なにげなく食べているポテトでも思いをはせてみれば、また違った光景が見えてくるかもしれない。
<取材・文/Mr.tsubaking>
【Mr.tsubaking】
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。