現地時間4月20日（日）、ウィンザー城の聖ジェームズ礼拝堂でイースターの礼拝が行われた。チャールズ国王とカミラ王妃を筆頭に、ロイヤルファミリーが集まった。

礼拝にはチャールズ国王とカミラ王妃、アン王女と夫のサー・ティモシー・ローレンス、エドワード王子とソフィー妃が出席。さらにアンドルー王子も元妻のセーラ元妃と共に姿を見せた。またアンドルー王子の娘ベアトリス王女とユージェニー王女もそれぞれ夫のエドアルド・マペッリ・モッツィ、ジャック・ブルックスバンクと現れた。ベアトリス王女は今年1月に次女のアテナを出産して以来、ロイヤルファミリーの行事に出席するのはこれが初。ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃一家は、家族で休暇を過ごしているため欠席だった。

やはり注目を集めたのは、アンドルー王子の存在。王子は性犯罪者のジェフリー・エプスタインとの関係や未成年への性的暴行疑惑を批判され、現在公務を引退中である。それに加えて、中国のスパイだと疑われている人物と親しく付き合っていたことも昨年発覚した。今回の礼拝はロイヤルファミリーの私的な行事ではあるけれど、注目の場所に堂々と現れたことが物議を醸し始めている。ちなみに昨年のクリスマスの礼拝には、スパイ疑惑が浮上した直後だったため姿を見せなかった。

王室は今月初めにアンドルー王子のスパイ疑惑について声明を発表。王子と元側近のドミニク・ハンプシャーがスパイだと疑われているヤン・テンボと会合を持った際、チャールズ国王も同席していたという報道について釈明した。ハンプシャーによると、この会合で国王と王子はアンドルー王子が立ち上げた「ユーラシアファンド」について話し合っていたという。このファンドはアフリカの再生可能エネルギーのプロジェクトと中国の資金を結びつけるのが目的で、当然スパイ疑惑とも関係すると見られている。その会合に国王が参加していたことに世論がざわつき始めていたが、王室は国王とテンボの関係を否定している。

「国王はこの1年間、王子とその顧問に会い、独立した資金に関する提案の概略を聞いた。しかし、その中でH6として知られる人物については触れられなかった」とコメント、H6ことテンボとの関与を全面否定した。アンドルー王子とテンボの関係については、言及しなかった。次から次へと王室にトラブルを供給し続けるアンドルー王子。この笑顔を国王がどう思っているのか気になるところである。