【ドバイGS 見どころ】日本馬初制覇へ！リメイクがデットーリ騎手を背に悲願のGI初制覇を狙う！
リメイク（c）SANKEI
世界のホースマンたちが最も熱くなる1日... ドバイワールドCデーの開催が間もなくに迫ってきた。
世界最高賞金額（当時）のレース、1996年にドバイWCが創設して以来、砂漠の地で行われる世界最強馬決定戦が世界のホースマンたちの間で定着。
毎年のように各国から精鋭が集まっては頂点を争ってきた。
昨年は馬券販売の行われている4レースでは勝ち星を挙げることはできなかったが、その4戦すべてで日本馬が2着に。
かつては遠い目標となっていたドバイは今や日本馬にとって得意なシリーズのひとつになっている。
そんなドバイワールドCデーに今年も24頭の日本馬が出走し、馬券販売のある4レースに出走する15頭中、10頭がGⅠホースという豪華な顔ぶれで、史上初となる全レース勝利を考えられるほど。
世界最高峰のレースで各馬どんなレースを見せてくれるか今から楽しみでならない。そんな主要4レースの見どころをそれぞれ紹介。
まずは日本時間6日の24時40分に発走予定となっているドバイゴールデンシャヒーン。
ダート1200mのこの条件は例年、地元ドバイ勢かダート大国のアメリカ所属馬が強いレースで日本馬は苦戦を強いられていたが、昨年はドンフランキーが2着に入るなど、そろそろ日本馬初制覇の可能性も出てきた。
そんな歴史を変えるべく、今年も3頭の日本馬がエントリーしてきたが、筆頭格はリメイクだ。
3歳時にカペラSを制するなど早くもダート短距離戦線で活躍していくと、翌年にはドバイゴールデンシャヒーンに初めて挑み5着。
その後国内のダート短距離重賞で勝ち星を積み重ね、5歳時にはリヤドダートスプリントを制してから挑んだ昨年は4着とひとつひとつ着順を挙げていった。
その後は海外のダート短距離戦に矛先を向けて、コリアスプリントを制してブリーダーズCスプリントにも参戦。
世界の舞台も再三経験して挑む3度目のドバイゴールデンシャヒーンにはランフランコ・デットーリを鞍上に迎え入れた。世界最高の騎手ととも念願のGⅠ制覇を果たすだろうか。
クロジシジョー（c）SANKEI
そんなリメイクの後を追うようにエントリーしてきたのが同い年のクロジシジョーだ。
3歳時に重賞を制したリメイクとは異なり、オープンクラスのレースを制したのは5歳年明け早々のジャニュアリーS。
そして東京スプリント2着から地方交流重賞で静かに自慢の末脚を磨き続けた。前が忙しくなりがちなレースなだけにこの馬の末脚が普段以上の能力を発揮するかもしれない。
アメリカンステージ（c）SANKEI
変わり種となったのが3歳馬アメリカンステージ。
デビュー4戦目となった京都ダート1200m戦で2歳コースレコードを更新する圧勝劇を飾ると、続く1勝クラスも逃げて軽々と4馬身差を付けての圧勝。
さらにこの勢いに任せて挑んだ中京2歳Sでは芝のレース、しかも連闘策での臨戦でも逃げ切り3連勝を達成。
このレース前に挑んだ前哨戦のマハブアルシマールでは前年の王者タズの2着に。メイダンの馬場への適性も示しただけに一発があってもいいはずだ。
そんな日本馬3頭のライバルとなるのは前年のこのレースの勝ち馬タズ。
7歳にして昨年のこのレースを制するという遅咲きではあるが、そこから12月に復帰すると破竹の4連勝。
しかもドバイゴールデンシャヒーンも併せてすべて2着馬に4馬身以上の差を付けるというブッチギリの圧勝ばかり。ここでも抜群のスピードを見せての逃げ切り勝ちを狙う。
そして昨年のブリーダーズCスプリント勝ち馬、ストレートノーチェイサーもエントリー。
ダッシュ力には定評のある馬だけにタズとのハナ争い、極上のスピード勝負はドバイのファンを大いに盛り上げることだろう。
■文／福嶌弘
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