XFN-ASIAによると、携帯電話機の世界市場シェア2位の米モトローラが、香港の固定通信最大手のPCCWと共同で携帯向けテレビ放送サービスに対する顧客の嗜好(しこう)調査を行うことが分かった。モトローラのアジア太平洋地域プレジデントであるサイモン・レオン氏が香港で行なわれている通信関連の展示会「ITUテレコム・ワールド2006」で明らかにした。

  レオン氏は、提携の内容について詳細を発表しなかったものの、モトローラは9月、PCCWに対し、2007年3月末までの半年間にモトローラの携帯電話向けテレビ放送サービスを試験的に導入する許可を与えている。携帯電話向けデジタル放送規格「DVB-H」を採用したこの試験サービスは香港のクオリー・ベイ地区で行なわれている。PCCWは同サービスを通じて「DVB-H」に対して技術・運営面での評価を行なう見通し。

  同氏はまた、携帯機器に対する放送サービスの商業性について楽観的な予測を示しており、同サービスの提供先として香港が有力市場であるとの見方を明かした。【了】