U-20W杯への戦いがスタート! U-20日本代表はU20アジア杯GL初戦へ…ブラジル人指揮官率いるタイ戦のポイントは
U-20日本代表は日本時間14日午後6時15分、9月のU-20ワールドカップに向けた最終予選も兼ねるAFC U20アジアカップのグループリーグ初戦・U-20タイ代表戦を迎える。今大会でベスト4に入れば、U-20W杯出場権を獲得。まずはグループリーグで上位2チームに入り、準々決勝進出を目指す。
U-20日本代表はタイ、シリア、韓国と同居するD組に入った。14日に初戦・タイ戦、17日に第2戦・シリア戦、20日に第3戦・韓国戦となり、中国・深センでの3連戦に臨む。
12日にはACLエリート参戦の川崎フロンターレからFW神田奏真が合流し、ようやく23人全員が集結。国内合宿前半では別メニューでの調整が続いていたキャプテンDF市原吏音(大宮)も復調。13日のオンライン会見で船越優蔵監督は「僕自身もですけど、選手が本当にすごく楽しみにしている。逆に、力が入りすぎないように抑えないといけないくらい」と笑顔を見せた。
初戦のタイ戦では、これまでの戦い方を徹底して相手に合わせず戦っていく。船越監督は「映像を見たり分析をして、しっかりとどういうチームかわかった上で、相手がこうだからこうしようではなくて、今までやってきたことをぶつける」と語る。「ブラジル人監督のもとで非常にオーガナイズされた守備があり、個人能力のところでは1人ではがせるドリブルに特徴のある選手がいる」と言及した。初戦の緊張から選手たちの固さも心配されるが、指揮官は国内合宿後にも「緊張するのは普通。おれだって緊張する」と想定内。「それがネガティブな方向に行かないようにするところだけ」とマネージメントを図るつもりだ。
U-20日本代表が初戦で戦うタイは、昨年9月のU20アジア杯予選を2勝1敗のグループ2位で通過。昨年6月からチームを率いるブラジル人のエメルソン監督は初のU-20W杯出場を狙う。AFC公式サイト上で、前日会見に出席したエメルソン監督は「われわれの強みはゲームを構築することだが、改善すべき点はたくさんある。プレーヤー間のコミュニケーションは増加したが、まだ検討すべき小さい点がいくつかある。非常に厳しいグループだが、毎試合ベストを尽くしてほしい」とコメントしていた。
オンライン会見に出席したMF佐藤龍之介(岡山)は、タイの印象について言及。「特長のある選手が前線にいる。スピードだったり、シュートをかなり売ってくるイメージがあるので、気を抜かずにやっていきたい」と分析内容を明かす。
A代表経験済みのFWヨツァコーン・ブラパ(プラチュワップ)、ブリーラム・ユナイテッドでプロデビュー済みのMFタナクリット・チョットムアンパクはチームの中核を担う。また、最前線に君臨すると予想されるのは、190cmFWケイラン・ライアン(ブリーラム・ユナイテッド)。U20アジア杯予選でチーム最多5ゴールを奪った19歳は、イギリス生まれでポート・ベイル(英4部相当)のアカデミー出身だ。また、2023年のU17アジア杯経験者であるMFドゥッツァディー・ブラナジュタノン(ブリーラム・ユナイテッド)、MFポンサコーン・サンカソファ(ラーチャブリー)、MFジラポン・プンヴィラボン(ブリーラム・ユナイテッド)にも注意が必要になる。
一方で日本は、23年のU17アジア杯王者でもあるU-17日本代表から7人がメンバー入り。アジアの戦い方は熟知している。その一人である佐藤は「1点でも多く取ろうというつもりではない」と冷静だ。「しっかり試合に勝つという目標を持って、焦らずに戦えればと思っている。仮に失点したとしても、残りの時間を考えて冷静になって戦うことが大事」と自信をのぞかせていた。
(取材・文 石川祐介)
U-20日本代表はタイ、シリア、韓国と同居するD組に入った。14日に初戦・タイ戦、17日に第2戦・シリア戦、20日に第3戦・韓国戦となり、中国・深センでの3連戦に臨む。
初戦のタイ戦では、これまでの戦い方を徹底して相手に合わせず戦っていく。船越監督は「映像を見たり分析をして、しっかりとどういうチームかわかった上で、相手がこうだからこうしようではなくて、今までやってきたことをぶつける」と語る。「ブラジル人監督のもとで非常にオーガナイズされた守備があり、個人能力のところでは1人ではがせるドリブルに特徴のある選手がいる」と言及した。初戦の緊張から選手たちの固さも心配されるが、指揮官は国内合宿後にも「緊張するのは普通。おれだって緊張する」と想定内。「それがネガティブな方向に行かないようにするところだけ」とマネージメントを図るつもりだ。
U-20日本代表が初戦で戦うタイは、昨年9月のU20アジア杯予選を2勝1敗のグループ2位で通過。昨年6月からチームを率いるブラジル人のエメルソン監督は初のU-20W杯出場を狙う。AFC公式サイト上で、前日会見に出席したエメルソン監督は「われわれの強みはゲームを構築することだが、改善すべき点はたくさんある。プレーヤー間のコミュニケーションは増加したが、まだ検討すべき小さい点がいくつかある。非常に厳しいグループだが、毎試合ベストを尽くしてほしい」とコメントしていた。
オンライン会見に出席したMF佐藤龍之介(岡山)は、タイの印象について言及。「特長のある選手が前線にいる。スピードだったり、シュートをかなり売ってくるイメージがあるので、気を抜かずにやっていきたい」と分析内容を明かす。
A代表経験済みのFWヨツァコーン・ブラパ(プラチュワップ)、ブリーラム・ユナイテッドでプロデビュー済みのMFタナクリット・チョットムアンパクはチームの中核を担う。また、最前線に君臨すると予想されるのは、190cmFWケイラン・ライアン(ブリーラム・ユナイテッド)。U20アジア杯予選でチーム最多5ゴールを奪った19歳は、イギリス生まれでポート・ベイル(英4部相当)のアカデミー出身だ。また、2023年のU17アジア杯経験者であるMFドゥッツァディー・ブラナジュタノン(ブリーラム・ユナイテッド)、MFポンサコーン・サンカソファ(ラーチャブリー)、MFジラポン・プンヴィラボン(ブリーラム・ユナイテッド)にも注意が必要になる。
一方で日本は、23年のU17アジア杯王者でもあるU-17日本代表から7人がメンバー入り。アジアの戦い方は熟知している。その一人である佐藤は「1点でも多く取ろうというつもりではない」と冷静だ。「しっかり試合に勝つという目標を持って、焦らずに戦えればと思っている。仮に失点したとしても、残りの時間を考えて冷静になって戦うことが大事」と自信をのぞかせていた。
(取材・文 石川祐介)