15周年を迎える「三代目 J SOUL BROTHERS」に“既視感が全然ない”ワケ

2024年開催の7度目のドームツアー『三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2024“ECHOES OF DUALITY”』(以下、『“ECHOES OF DUALITY”』)東京ドーム公演は、なんと『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS、以下、『モニタリング』)の撮影隊が潜入していたというサプライズで大盛りあがりだった。
イケメン研究をライフワークとする“イケメン・サーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、ドームツアーが終わりドームツアーが始まる三代目JSBの15周年に期待を込めて、前人未到のダンス&ボーカルグループを解説する。
◆年の瀬の入り口になる三代目JSBツアー
毎年、年の瀬になると俄然楽しみになってくる。三代目JSBのドームツアーの千秋楽が大抵12月下旬に置かれ、年の瀬の入り口になるからだ。年によっては、追加公演や特別興行を開催してクリスマスシーズンを一気に駆け抜ける。
三代目JSBのツアーがある年は、筆者も必ずドームに駆けつける。2021年に開催された5度目のドームツアー『三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2021“THIS IS JSB”』千秋楽公演(福岡)は、昨日のことのように目に焼きついている。1日遅れのクリスマスでもさりげなく祝う演出に心がとろけてしまったのだ。
サンタクロースのコスチュームに着替えたメンバー7人が、EXILEの「LAST CHRISTMAS」をカバーしてくれた。思いがけず、クリスマスプレゼントをもらった客席のMATE(三代目JSBファンの呼称)たちは、「あぁ、今年も頑張ったご褒美だな」と口々にプレゼントを抱き締めて会場をあとにしたのでないかなと想像する。
◆ドームツアーが終わってドームツアーが始まる
というように、年末の恒例行事として興奮覚めやらないままに、お正月はほっと一息。といきたいところだが、年始早々にニューシングルの予告映像がドロップされる年(23rdシングル『Yes we are』など)もあるから油断できない。サプライズ投下好きの三代目JSBは、前年の年の瀬から興奮を覚めさせることなんてさせない。
2024年は7度目のドームツアー『“ECHOES OF DUALITY”』が開催され、11月の福岡初日からクリスマス直前の大阪公演を千秋楽(12月22日)とした。追加公演の代わりというわけじゃないけど、『CDTVライブ!ライブ!クリスマスSP』(TBS、12月16日放送)に出演したツインボーカル、今市隆二とØMIがGENERATIONSの片寄涼太と数原龍友とともに「LAST CHRISTMAS」で声を重ねたのは、ほんと楽しませ方に余念がなさ過ぎると思った。
さらに『“ECHOES OF DUALITY”』千秋楽のタイミングで、2025年5月から早くも8度目のドームツアー『三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2025“KINGDOM”』(以下、『“KINGDOM”』)を開催することをアナウンスしていた。三代目JSB祭り気分がループするこの期待感、この心地よさ。ドームツアーが終わってドームツアーが始まるスケール感がやっぱり唯一無二だ。
◆15周年を迎える力技が可能
『“KINGDOM”』は、『“ECHOES OF DUALITY”』千秋楽から5か月間しか間隔を置かずに開催される。2025年11月10日に15周年を迎えるからには、これくらいの荒技で、どどんと大胆にといった意気込みを感じる。
では、14周年ツアーだった『“ECHOES OF DUALITY”』が、15周年のためのほんの橋渡しくらいの役割だったかというと、これがもう全然そうじゃなかった。