XFN-ASIAによると、OECD(経済協力開発機構)は世界経済見通し(エコノミック・アウトルック)を公表し、中国の経済見通しについて、2006年のGDP(国内総生産)の伸び率を前回予想(5月)の+9.7%から+10.6%に上方修正した。2007年についても前回予想の+9.5%を10.3%に引き上げた。

  同報告書は、「2007年上半期では、金融引き締め政策の影響で輸出の落ち込みが予測されるなど、成長が緩やかなものにとどまると予測されるものの、2008年には10%以上の成長が見込める」と指摘。企業の利益剰余金により、引き続き投資資金融資は活発になるという。

  また、中国の金融・為替政策について、早急な人民元改革が「経済過熱のリスクを軽減するだけでなく、国外で高まっている保護主義的感情を広めることになる」と主張。人民元の切り上げと財政政策の緩和を同時に実施することで需要が国内市場にシフトし、経常黒字の削減につながるとして、中国当局に一段の人民元切り上げを促した。

  中国の今年の経常黒字はGDPの8.3%に達する見通し。主要なインフレ指標となる消費者物価は今年1.4%上昇する見込みで、2007年には+1%、2008年には+1.1%と予測されている。経済全体の物価動向を示すGDPデフレーターは、2006年は+2.2%、2007年は+1.8%、2008年は+2%の見通し。【了】