XFN-ASIAによると、チャン・コン・チョイ運輸相は、マレーシアの首都クアラルンプールで27日に行われたアジア鉄道会議で、アジア全域をつなぎ欧州まで伸びるいわゆる“鉄のシルクロード”という鉄道網の構築構想の一環として、2015年までにシンガポールと中国を結ぶ路線が完成する見通しを示した。ベルナマ通信が同日報じたもので、同相によると、「アジア横断鉄道」の東部路線はシンガポールを基点に、マレーシア、タイ、カンボジア、ベトナムを経由して中国・昆明まで到達する。

  同路線はすでに着工間近の段階で、マレーシア側では、アジア建設銀行の融資を受けカンボジアがタイとの国境地帯で来年初めから行う45キロ分の敷設に協力する意向を表明している。また、完成時にはシンガポールからプノンペンまで直通便が運行する計画だ。

  アジア18カ国は今月始め、アジア横断鉄道建設のための政府間協定を結び、総延長8万1000キロに及ぶ欧州との直通鉄道路線の“鉄のシルクロード”の実現に向けた動きが加速している。 【了】