男子高校、福岡から消滅へ ラグビー全国V7の強豪校も共学化へかじ
埼玉県で公立高校の共学化が議論になる中、九州の全日制高校でも、男女別学校が共学にかじを切るケースが相次いでいる。
九州に男子校は10年前に8校あったが、2029年度には4校に減ることが現時点で決まっている。
14年度、男子校は福岡県に3校、長崎県に3校、鹿児島県に2校あった。
このうち、福岡県では全国優勝7度のラグビー部などスポーツの強豪として知られる東福岡高校(福岡市)が来年度から共学になり、もう1校も26年度に募集を停止し閉校することが発表されている。県内から男子校はなくなる見通しだ。鹿児島県でも県立中高一貫校1校が26年度から、中学校から順次女子生徒を受け入れる。佐賀、熊本、大分、宮崎の4県には男子校がない。
女子校は今年度、福岡県13校、佐賀県1校、長崎県6校、熊本県5校、宮崎県1校、鹿児島県4校だった。福岡県では公立の2校が共学化や閉校の方針で、私立1校も26年度から共学になる。一方、大分県には女子校がない。(上田真美)