きょうのNY為替市場、この日発表の11月の米雇用統計を受けてドル売りの反応が見られ、ドル円も150円を割り込んでいる。ストップを巻き込んで一時149.50円付近まで下落。

 今回の結果を受けて市場では、12月FOMCでの0.25%ポイントの利下げ期待が強化されているが、来年以降についてはなお確証が掴めないようだ。市場では、来年の早い段階で利下げが一旦停止されるとの見方も出ている。CMEのフェドウォッチでは85%程度の確率で、12月の0.25%ポイントの利下げを織り込んでいるが、1月については据え置きの可能性を高めており、追加利下げの可能性は25%程度。

 ドル円は11月の中旬以降、戻り売りの流れが強まっているが、12月に入って下げ渋る動きも見せている状況。9月中旬から11月中旬までのフィボナッチ38.2%戻しが150.20円付近に来ており、本日は再びその水準を割り込んでいる。

 早期に150.20円の水準を回復できないようであれば、フィボナッチ50%戻しの148.15円付近を視野に入れることになる。なお、目先は148.75円付近に横たわっている100日線が下値メドとして意識される。

USD/JPY 150.03 EUR/JPY 158.35
GBP/JPY 191.01 AUD/JPY 95.81

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美