事故のあったグラウンドの様子=2024年11月17日午前5時38分、さいたま市西区、恒川隼撮影

写真拡大

 さいたま市西区西遊馬(にしあすま)にある、私立埼玉栄高校のグラウンドで16日午後11時半ごろ、敷地内を走行していた、同校2年の男子生徒3人が乗った軽乗用車が横転した。

 助手席にいた生徒(17)が病院に運ばれたが、約2時間後に死亡が確認された。車を運転していた生徒(16)と、後部座席にいた別の生徒(17)にけがはなかった。埼玉県警大宮西署は、無免許で運転していたとみて、危険運転致死容疑などを視野に、経緯について調べている。

事故のあったグラウンドの様子=2024年11月17日午前5時12分、さいたま市西区、恒川隼撮影

 署やさいたま市消防局によると、軽乗用車はグラウンドの脇にあるのり面に乗り上げ、助手席側を下に横転していた。同日午後11時40分ごろには、「17歳の男性が車のドアに挟まれて意識がない状態」との119番通報があったという。

 車は、普段からグラウンド内に置かれていたといい、ナンバープレートがなく、グラウンドの整備用のものとみられるという。

 3人はいずれも同区にある学生寮に住む2年生。運転していた生徒らは、署に「午後11時ごろから走っていた」と説明しているという。(杉原里美、恒川隼)