この記事をまとめると

■ウインカーを出すか迷うような道路が存在する

■道路の構造によっては不要な場所も存在する

■ウインカーの使い方を誤ると違反になる可能性がある

ウインカーを出すべき道路の条件とは

 直進のルートであるもののカーブしている道、斜めに道路が接続している交差点など、運転しているとウインカーを出すかどうか、どちらに出せばよいのか悩む場面があるのではないでしょうか。今回は、よくあるウインカー問題について解説します。

直進だけどカーブしている道ではウインカーは不要

「直進であるもののカーブしている道」は、さまざまな場所にあります。この「直進方向であるもののカーブしている道路」の場合、ウインカー(以下:合図)は不要です。

 そもそも合図は、進路変更や右左折などをするときに出すものであるため、道がカーブしていても直進しているときは合図を出す必要がありません。

合流するときに並走する車線がある場合は進路変更と同じ合図

 高速道路の本線や幹線道路などに合流するときに、本線と並走する車線がある場合は、進路変更するときの合図と同じです。つまり、本線に左側から合流する場合は右ウインカーを出して本線に合流し、右側から合流するときは左ウインカーを出して合流することになります。

 進路変更に伴う合図は、進路を変える約3秒前です。また、ただ合図を出せばよいというわけではありません。本線を走行するクルマの通行の妨げにならないようにスムースに合流する必要があります。

 本線が渋滞しているときは、1台ずつ合流するのが一般的です。ただし、渋滞しているときに必ず1台ずつ合流できるわけではありません。

 そのため、渋滞しているときに本線へ合流するときは、本線を走行しているクルマの動きを確認しながらタイミングを見極める必要があります。

ウインカーは使い方を誤ると違反になるケースもある

斜めに接続する丁字の交差点では右左折と同じ合図

 丁字の道路において、斜めに接続する道路を見かけることがあります。この斜めに接続する丁字の交差点における合図は、右左折するときと同じです。つまり、斜めに接続する丁字の道路(交差点)を左方向に進む場合は左ウインカー、右方向に進む場合は右ウインカーとなります。

ウインカーを出したままにしているのは交通違反になる

 右左折や進路変更をしたとき、ハンドルの操作量によっては合図が消えない場合があります。このようなときは、自分で合図を消すようにしましょう。

 交通ルールをわかりやすくまとめている「交通の方法に関する教則」によると、合図は右左折や進路変更などの行為が終わったら速やかにやめなければならないと明記されているとともに、必要がないときに合図を出さないようにしましょうとも書かれています。

 もし、不必要な合図を出したり合図を消し忘れてしまったりすると「合図制限違反」となります。また、必要な場所で合図を出さなかった場合は「合図不履行」という違反になるため、合図は適切な場所・タイミングで正しく使いましょう。

合図によって周囲に勘違いさせてしまうことがある

 合図(ウインカー)は、自車が進む方向などを周囲の交通に知らせるために使います。そのため、意味のない合図や不必要な合図を出さないように気をつけなければなりません。

 また、必要のないウインカーやウインカーの消し忘れなどは、周囲の交通に勘違いさせる可能性もあります。合図ひとつで危険な目にあわないようにするためにも、合図は適切な方法で使用しましょう。