一番槍、抜け駆け などなど…現代でも使われている”武士の文化”に由来する言葉をご紹介

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言葉というのは、時代とともに大きく変わっていくものですよね。常に新しい言葉やその使い方が生まれています。

しかし、現代の私たちが普段の生活のなかで使っている言葉のなかには、歴史や武士の文化に由来するものが意外とたくさんあるんです。

そこで、今回の記事では、そんな歴史に由来する言葉の数々をご紹介していきたいと思います。

合戦に由来!先駆け・一番槍

「あの人はいつもほかの人に先駆けて新しいものを取り入れている」といったように、現代でも非常によく使われる「先駆け」という言葉。これは、合戦において、他の人よりも先んじて敵の中に攻め入ること・人、それを行うことの名誉などを指した言葉でした。

ちなみに、関連語として「一番槍(いちばんやり)」という言葉があります。意味は、交戦の口火を切る軍団・人。槍という言葉が使われていますが、必ずしも槍を使った戦いのみを指すわけではありません。現代では、最初に手柄をたてる人・こと、を指します。

もともとは戦国時代の合戦でよく使われた言葉で、敵に対して最初に槍で勝利をあげた者を指していました。名誉となる役割・恩賞の対象となる非常に重要な役割でした。だからこそ、一番槍をめぐって軍令違反も起きました。

たとえば、一番槍を任されていない人が勝手に一番槍の役割をしてしまう、等が挙げられます。

抜け駆けも!

仕事や恋愛において、密かに人を出し抜く人・ことを「抜け駆け」といいますが、こちらも合戦に由来します。

戦いにおいて、ほかの人より先にこっそり陣を抜けだして、功績を立てようと敵中に攻め入ることを指しました。

意外な由来を持つ「大御所」

「彼は大御所タレントの一人だ」のように、いまでもよく使われる「大御所」という言葉。こちらも歴史に由来する言葉なんです。古くは、天皇の住まい「おほみもと」を指す言葉でした。

その後、親王の隠居所である御所を指すようになり、次第に親王自身を敬う尊称となりました。

さらに時代が下ると、隠居した将軍やその隠居所も大御所と呼ばれるようになりました。

江戸時代には、1605年に徳川家康が息子・秀忠に将軍職を譲った際に、彼を敬って「大御所」と呼ばれました。なお、現在のような意味になったのは昭和になってからのことです。

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。