横浜のコンビニで強盗容疑者をヘッドロックで取り押さえる 警察が客の23歳女性を表彰
コンビニで発生した強盗傷害事件で容疑者の男の逮捕に協力したとして、神奈川県警鶴見署は30日、横浜市鶴見区に住む会社員梁(りょう)果琳さん(23)に感謝状を贈呈した。事件当時、客として現場に居合わせた梁さんが腕をかまれながらも男を確保した。
署によると、梁さんは16日午後7時55分ごろ、同区尻手3丁目のコンビニで、缶ビール6本の代金を支払わずに店外へ逃げようとした男と従業員がもみ合いになっている現場に遭遇。梁さんは外へ出ようとした男に足をかけて倒し、左腕をかまれながらも“ヘッドロック”で取り押さえ、110番通報で駆け付けた署員に男を引き渡した。
梁さんは「当時は怖いという気持ちはなく、勝手に体が動いた。逮捕できてよかった」と笑顔。現在も左腕にくっきり残る痕を見せ、「飼い犬にもかまれたことがない。まさか初対面の人にかまれるなんて」と冗談交じりに話した。
中西実署長は「危険を顧みずに勇気を持って行動してくれた」と感謝し、「相手が凶器を所持している場合もあるので十分に気を付けてほしい。何かあれば110番通報を」と話していた。