9回1死一、三塁、サヨナラを放った長岡秀樹(右)は高津臣吾監督と抱き合う(カメラ・岡野 将大)

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◆JERAセ・リーグ ヤクルト5―4巨人(29日・神宮)

 負ければ最下位転落の危機でサヨナラ勝ちを収めた。長岡秀樹内野手が9回に右前に今季2度目の劇打を放ち、ケリをつけた。

 3―4の9回だった。松本直の二ゴロ野選で同点に追いつき、なおも1死一、三塁の好機で前進守備の一、二塁間をしぶとく破るサヨナラ打。お立ち台では「直樹さん(松本)に決めてほしかったんですけど、いい緊張感をもって打席に入れました」と笑わせた。

 5連勝となった高津臣吾監督はヒーローに対し、「2月のキャンプの時に『お前は一生、8番だ』というふうに言ったの。そしたら3番も打つわ。今は1番バッターだし、まあその時のチーム事情にもよるんだけども、今年の中盤以降に関しては、前目(の打順を)打たせてもいいのかなというふうになってきましたね」と賛辞を贈った。

 3回にも中前打を放っており、今季の安打数を159に積み重ねた。最多安打の初タイトルに前進したリードオフマンは「僕なんかが、ここまで数字を残せていますけど、1打席1打席、ただ集中するだけだと思いますので頑張ります」と残り3戦に全力を尽くす覚悟を口にした。