自民党役員会が開かれる会議室へ向かう麻生太郎副総裁=2024年9月3日午前9時28分、東京・永田町の党本部、岩下毅撮影

写真拡大

 自民党石破茂総裁(67)が29日、麻生太郎副総裁(84)に党最高顧問への就任を打診したことがわかった。

 麻生氏は受け入れる意向を示したという。麻生氏は、総裁選で高市早苗経済安全保障相(63)の支持に回った経緯がある。麻生氏を一定程度処遇することで、党内融和を図る狙いがある。

【図解】麻生氏が描いていた総裁選のシナリオ「どうなるか分からねえ」

 麻生氏は2021年10月に副総裁に就任。党則は党役員の任期を「1期1年、連続3期まで」と定めており、任期満了が迫っていた。石破氏は新たな副総裁には菅義偉前首相(75)を充てる方針を固めている。

 自民党の最高顧問は、過去には首相経験者の岸信介氏、三木武夫氏、福田赳夫氏らが務めた。