伊澤星花(左)から攻められる浅倉カンナ

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 「RIZIN.48」(29日、さいたまスーパーアリーナ)

 浅倉カンナ(26)=THE BLACKBELT JAPAN=が引退試合を行い、RIZIN王者の伊澤星花(26)=Roys GYM/JAPAN TOP TEAM=と対戦。0−3の判定で敗れた。

 1回は開始20秒でテイクダウンを取られるなど、3度、倒される苦しい展開。打撃でも劣勢の戦いを強いられたが、しぶとく王者に食らいついた。2回、首を極められかけたが耐え、マウントからの打撃も何とかしのいだ。3回はパウンドから伊澤に反撃。判定で敗れたが、ド執念で最後まで激闘を演じ、会場を沸かせた。

 浅倉は「伊澤選手が強かったです。最後対戦を受けてくれて良かったです。今日まで本当にありがとうございました。RIZINという舞台に立てて、いい格闘技人生を送れました。RIZINに育ててもらい、最後を飾れることを嬉しく思います」と涙をぬぐった。

 −主な一問一答

 「(セレモニーでは)ホントにいろんなことを思い出して、自分で言うのもなんだけど、よくここまでやったな自分って感情でしたね。(今後)リアルなことは明確にまだ決まってないけど、何かやらなきゃなと。格闘技が今までは日常に当たり前にあったので、格闘技がない生活も楽しみたいなと思います」

 −2回にノースサウスチョークから猛攻を受けた

 「正直、気が遠くなってて苦しかったけど、目をつぶってたけど、ヤバいと思って目を開けた瞬間に、このまま終われないと、これが最後じゃダメだと思って動きました」

 −入場式から泣いていた

 「オープニング映像で、裏で1人で涙出ちゃって、一回落ち着かせたんですけど、この景色を見るのも最後だと思ったら感情が溢れてしまって、時間長いし、我慢できなくて涙出ちゃいました」

 −今後の格闘技への関わりは

 「後輩に負けるの怖いんでガッツリはやらないと思います」

 −2回後半の粘り、3回の反撃は

 「自分がもっと打撃を当てたくて、1回は逆にやられて悔しいと思った。(踏みつけは)もともと狙ってなかったけど、そういう状況になったんで自然に出ましたね。悔いはないです。終わった瞬間は勝ちたかったのですごい悔しかったけど、今は全力で格闘技やってきたので悔いはないです」

 −今後は

 「化粧とかちゃんとして出かけたいです。実感ないので(練習しないのは)想像できないです」