日々Windowsを使う上で、もっとも使用するアプリはエクスプローラーではないだろうか。初期のWindows 11はエクスプローラーがハングアップすることもしばしば。最近のエクスプローラーは安定したように感じるが、Microsoftはさらなる変更を加えるようだ。

Microsoftが現地時間2024年9月20日に公開した公式ブログを読むと、ビルド26120.1843以降は、エクスプローラーの「ホーム」に「最近使用した項目」「お気に入り」「共有」が新たなセクションとして加わるようだ。

Windows 11 Insider Preview ビルド26120.1843のエクスプローラー

前者二つはWindows 11 バージョン23H2でも使用できるが、「共有」とは何だろうか。試そうにも筆者の環境では、DevチャネルやCanaryチャネルのWindows 11 Insider Previewは有効にならず。

このあたりはControl Feature Rollout技術で機能提供の有無を制御しているので気にしないが、スクリーンショットを眺めていると「Share」セクションでは「OneDrive - Personal」の文字が確認できる。

おそらくWindows 11にMicrosoftアカウントでサインインしている場合はOneDriveで共有したファイル群、Microsoft Entra IDアカウントでサインインすると、OneDrive for Businessで共有したファイルが並ぶのだろう。正直なところ有用性は判断できないものの、OneDrive/OneDrive for Businessユーザーの利便性は向上しそうだ。

さて、ビルド26120.1843の変更点で気になるのがジャンプリストである。直近にアプリで使用したファイルを、タスクバーにピン留めしたアプリのコンテキストメニューに並べる機能だ。先ほどと同じく筆者環境では未確認だが、新たにスタートメニューにピン留めしたアプリからもジャンプリストが利用可能になるという。

アプリのコンテキストメニューで「Recent」セクションが確認できる

こちらに関して筆者は否定的だ。筆者環境で(通常の)ジャンプリスト機能を試すと、テキストエディターのジャンプリストには名前だけでは見分けが付かないファイルが並び、Microsoft WordやMicrosoft Excelのジャンプリストも再使用する可能性が低いファイルばかり。そのため「エクスプローラーのオプション」で「最近使用したファイルを表示する」を無効にしてきた。

加えてスタートメニューにピン留めしたアプリの場合、スタートメニューを開き、アプリを右クリック。コンテキストメニューに並ぶ任意のファイルをクリック……と冗長な操作が加わるだろう。

Windowsの操作がマウス主軸であれば気にならないだろう。だが、キーボード派ならタスクバーにピン留めしたアプリのジャンプリストを、「Win」+「Alt」+数字キーで呼び出した方が早い。どちらかといえばファイルをピン留めしたアプリにドラッグ&ドロップして、本当に使用頻度が高いファイルをコンテキストメニューに並べるWindows 10時代の機能をサポート(復元)してほしいものだ。