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 元衆院議員の宮崎謙介氏(43)が29日、ABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)に生出演し、27日の自民党総裁選で決選投票に進みながら敗れた高市早苗経済安保担当相(63)の敗因を分析した。

 史上最多9人が立候補した乱戦は、高市氏、石破茂元幹事長(67)、小泉進次郎元環境相(43)による三つどもえの争いに。1回目の投票で過半数を獲得した候補はなく、上位2人の決選投票で、石破氏が高市氏を逆転。新総裁に選出された。10月1日の臨時国会で首相に就任する。

 番組では、1回目の投票から決選投票に移る際の票の流れを分析した。立憲民主党の野田佳彦新代表との論戦に、不安があったとの指摘も。また日中関係が改善されつつある中、高市氏は首相就任後も靖国参拝を明言しており、こうした姿勢が懸念されたとの識者見解も紹介された。

 元日本テレビで政治ジャーナリストの青山和弘氏は、「SNS、インターネットで高市応援団の声は本当に強かった。だから高市は都市部で票を取っている」と、1回目の投票の党員票について解説。すると宮崎氏は、「高市応援団って過激ですよね。はっきり言うし、攻撃的」と続いた。

 宮崎氏によると、高市氏を応援するあまり、政策的に相いれない陣営を攻撃する姿勢もあったという。「だから、ターゲットにされた集団って、絶対に高市だけは嫌だという気持ちが芽生える」と指摘。「石破さんにはそういう応援団がいないので、石破さんは応援しないけど攻撃もされなかったし、高市さんが嫌だなという。決選投票になったら、石破さんを応援しているわけじゃないけど、石破さんにしようかと。応援しすぎるあまり、これがアキレス腱になった可能性もある」と自身の見解を示した。