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 元衆院議員の宮崎謙介氏(43)が29日、ABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)に生出演し、石破茂新総裁(67)が選出された27日の自民党総裁選を振り返った。

 史上最多9人が立候補した乱戦は、石破氏、高市早苗経済安全保障担当相、小泉進次郎元環境相による三つどもえの争いに。1回目の投票で過半数を獲得した候補はなく、上位2人の決選投票で、石破氏が高市氏を逆転で破り、新総裁に選出された。10月1日の臨時国会で首相に就任する。

 決選投票では、石破氏の215票(議員189票、都道府県26票)に対し、高市氏は194票(議員173票、都道府県21票)という僅差だった。議員票を見ると、石破氏が1回目から143票も伸ばしたのに対し、高市氏は101票増にとどまり、これが勝敗を分けた。

 石破氏は国民人気とは対照的に、“党内野党”と呼ばれ、自民党内の議員からは敬遠されていたにも関わらず、大量の議員票を獲得して当選した。宮崎氏は「恥ずかしながら、石破さんだけはないと言ってましたからね、声を大にして」と、予想が大外れだったことを素直に口にした。さらに「私は予想屋ではない。予想屋ではないけど、偉そうに言うのはやめようと思います」と反省していた。

 決選投票の前には、石破、高市両氏によるスピーチが行われ、ともに熱心に支持を訴えていた。宮崎氏は「最後の最後まであの演説を見て、高市さんだなと思っていましたから。ずっこけましたよ。ホントにいすから転げ落ちました」と苦笑いで明かしていた。

 23日に行われた立憲民主党の代表選では、穏健保守の野田佳彦元首相が当選。宮崎氏は、党首同士の論戦になった際、論客の野田氏が相手では不利が生じると見たという。「攻めやすいですもん」「これは厳しい状況と踏んだ人は多かったと思いますよ」と、投票心理を推察していた。