父で師匠の佐渡ケ嶽親方(左)と握手する琴桜

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 大相撲の大関琴桜(佐渡ケ嶽)の大関昇進披露宴が29日、都内で開かれた。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)、横綱照ノ富士、森喜朗元首相ら約1100人が出席。琴桜は「先輩方がやってきたのを見てきたので、自分も同じようにできてうれしく思う。大関に上がったからこそできること。周りに支えられて本当にありがたい気持ち」と喜びと感謝を口にした。

 初場所後の昇進から4場所を戦った。3場所連続で2桁勝利を挙げた後、秋場所は8勝7敗と苦しんだ。「(披露宴までに)落ちなくて良かったなと」と冗談めかしつつ「結果が求められる地位。その中でどれだけ自分の力を出し切れるか、みなさんに認めていただけるかというのが大事だと思う」と責任感をにじませた。

 秋場所後に大の里が大関に昇進。11月の九州場所は3大関となる。琴桜は「自分は変わらずに同じようにやっていくだけ」としながらも「誰が相手でも負けないようにやっていくだけ。今まで以上に気を引き締めてやっていく」と闘志。「もちろん変わらず優勝を目指してやっていくだけ。そういう地位。ただ、そこにこだわりを持ちすぎて、自分の相撲がとれなくなるのが一番よくない。たくさんのお客さんに喜んでいただけるように、そういう相撲をとっていくことが(結果に)つながってくると思う」と、自然体で初優勝への意欲を示した。