ロッキーズ戦に出場したドジャースのデーブ・ロバーツ監督(左)と大谷翔平【写真:ロイター】

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大谷は最終戦で3安打→打率.3133でアラエスを逆転できず

【MLB】ドジャース 13ー2 ロッキーズ(日本時間29日・デンバー)

 ドジャース・大谷翔平投手は28日(日本時間29日)の敵地・ロッキーズ戦に「1番・指名打者」で出場し、5打数2安打1盗塁だった。打率.310で打率トップのルイス・アラエス内野手(パドレス)とは4厘差。試合後の取材に応じたドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、大谷がアラエスに追い付くかと問われ、「ベリー・アンライクリー(とても可能性は低い)」と嘆いた。

 大谷は前日の同カードで54号を含む1試合4安打。この日も初回の第1打席で、ライトの頭上を越えるフェンス直撃の単打を放った。第2打席は凡退したが、第3打席は四球で出塁。二盗を決めたはずが、後にボークと訂正された。6回の第4打席は右前打で、今季61試合目のマルチ安打。さらに二盗を決め、今季58盗塁とした。第5打席は痛烈な打球を飛ばしたが、ライトの正面をつき凡退。第6打席はニゴロだった。

 一方で打率トップのアラエスはこの日スタメン外。打率.314を維持した。大谷はマルチ安打の活躍を見せたものの、首位打者奪取には至らなかった。仮にアラエスが最終戦も欠場した場合、大谷は3打数3安打でも「.3133」で1位に浮上はできず、4打数4安打を記録すると「.3144」で逆転。5打数4安打でも「.3149」でアラエスを上回ることができる。

 しかしロバーツ監督は「彼らはどれくらい離れている? 4ポイント?」と切り出し、「ベリー・アンリクリー(とても可能性は低い)」と嘆いた。それでも指揮官は「アラエスは明日出場すると予想している。ショウヘイが明日もビッグな1日を過ごすことができるか見守ろう」と、これまで数々の伝説を残してきた偉才の可能性を信じた様子だった。(Full-Count編集部)