洗濯槽に放置して「洗濯物」に「生乾き臭」がついてしまいました。洗い直しの費用がもったいないので、どうにか「洗わずに匂いを消したい」です。よい方法はありますか?

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洗濯物をつい洗濯槽に放置し、生乾き臭がついてしまったという経験をしたことがある人もいるかもしれません。洗濯物に生乾き臭がついてしまうと、再度洗濯するのが面倒で費用もかかると感じることがあります。 ここでは、洗濯物を洗わずに生乾き臭を取り除くための効果的な対策をご紹介します。

洗濯物を放置するリスク

洗濯物を濡れた状態のまま干さずに放置すると、雑菌の温床になるといわれています。湿度が高い環境では、生乾き臭の原因となるモラクセラ菌が活発に活動します。
夏場は特に湿度が高いため、洗濯後は速やかに干すことが大切です。洗濯が終わったら、すぐに洗濯物を干しましょう。夏場は1時間以内、冬場は2時間以内に干すことを心がけてください。
 

長時間放置はシワが取れにくくなる

長時間放置された洗濯物は、シワが取れにくくなります。この状態では、アイロンをかけても効果が薄く、最終的には再度洗濯する必要が出てきます。
特にコットンやレーヨン、麻といったシワが付きやすい素材の衣類については、洗濯が終了したらすぐに干すように心がけましょう。
 

洗わずに生乾きの臭いを消す方法

洗濯物を洗わずに生乾きの臭いを消す場合は、熱を利用するのが効果的だとされています。以下の方法が考えられます。

●乾燥機を使用する
●アイロンをかける

 

乾燥機を使用する

生乾きの臭いを引き起こすモラクセラ菌は、高温で効果的に除去できるといわれています。家庭用の乾燥機や浴室乾燥機を使用することで洗濯物の臭いを改善できるようですが、家庭用乾燥機は一般的にコインランドリーの乾燥機よりも低温で動作します。
そのため可能であれば、コインランドリーの乾燥機を利用するとよいでしょう。自宅の乾燥機とコインランドリーの乾燥機を使った場合の費用にどのような違いがあるのでしょうか。
コインランドリーで乾燥のみを利用する場合、料金相場は100円程度です。なお、電気代の目安単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の31円を用い、コインランドリーと同じく、自宅の乾燥機も10分間使用するとします。
標準乾燥モードでの1時間あたりの消費電力量が約1255ワットアワー(1.255キロワットアワー)であると仮定し、10分間使用した場合の電気代を調べてみます。

●10分間の消費電力量:1.255キロワットアワー÷60分×10分=0.2キロワットアワー
●電気代: 0.2キロワットアワー×31円/キロワットアワー=約6.2円

以上の通り、自宅の乾燥機を10分間使用した場合の電気代は約6.2円です。コインランドリーの使用料金は高いですが、高温での乾燥が可能であるため、できるならコインランドリーの利用をおすすめします。
 

アイロンをかける

アイロンを使う方法も、生乾きの臭い対策として効果的です。モラクセラ菌は高温で除去できるとされているため、一度濡らした洗濯物にアイロンをかけることで部屋干し臭や生乾き臭を軽減できるといわれています。
ただし、この方法はアイロンに耐えられる素材の洗濯物に限ります。
事前に洗濯表示タグを確認し、アイロン使用が可能かどうかを確認してください。
 

長時間の干しっぱなしもニオイの原因に

洗濯物をしっかり乾かしたいと思って長時間外に干す人も多いでしょう。しかし、洗濯物を長時間外に干しておくと、生地に湿気がたまりやすく、なかなか乾かないことがあります。
特に、夜間は昼間より湿度が高くなりやすく、夜露で洗濯物がしっとり濡れてしまうこともあります。放置しておくと雑菌が繁殖し、不快なニオイの原因にもなるため注意が必要です。
 

色あせや変色の原因にも

強い日差しに長時間さらされると、衣類の色あせや変色を引き起こすことがあります。これは紫外線が生地に当たり化学反応が起き、色素が分解されるためだといわれています。特に紫外線が強い4月から9月の間は注意が必要です。
直射日光を避けて陰干ししたり、衣類を裏返して干したりすることで色あせや変色を防げる可能性があります。
 

生乾きの臭いを効果的に取り除くためには乾燥機やアイロンを活用

洗濯物を洗わずに生乾きの臭いを消す場合は、熱を利用するのが効果的だとされています。具体的には、乾燥機を利用したりアイロンを活用したりするとよいでしょう。とはいえ、洗濯物はなるべく早く乾かすことが重要なため、洗濯が終わったら、すぐに干すよう心がけましょう。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー