◆米大リーグ ロッキーズ―ドジャース(28日、米コロラド州デンバー=クアーズフィールド)

 ドジャース・山本由伸投手(26)が28日(日本時間29日)、敵地・ロッキーズ戦に先発。レギュラーシーズン最終登板は5回4安打2失点と好投し、119日ぶりの白星となる7勝目の権利を持って降板した。球数は71球だった。

 6月15日(同16日)の本拠地・ロイヤルズ戦で右肩を負傷後、メジャー復帰4試合目の登板。初回は1番から連打を浴び、マクマーンの右犠飛で先取点を許したが、直後の2回に味方が逆転。山本は3回にはトーバーにソロを浴びたが、大量援護をもらい、4、5回は3者凡退に封じた。

 前回22日(同23日)は本拠地でロッキーズ打線と対戦したが、初回だけで35球を要し、いきなり3失点と苦しい展開となった。3回5安打4失点。復帰後最多の79球を投じたが、渡米後最悪の3四球を与え「自分のいいフォームで投球できなかった」と反省した。この日も初回に先取点こそ許したが、無四球に加えて6奪三振と“尻上がり”の内容だった。

 チームはすでに地区優勝とプレーオフ(PO)進出を決め、ロバーツ監督は地区シリーズの先発4人の中に山本が入ることを明言。この日の試合前にはフラーティに次ぐ2番手構想であることも明かした。この日の降板のタイミングについては「イニング数、好不調、球数、体調不良だったところから戻ってきたばかりということなど今夜はそういう全てを考慮していく」と説明していたが、5回、71球でPO前の最後の準備を終えた。

 12年総額3億2500万ドル(約465億円=契約発表時のレート)、二刀流の大谷を除くと投手史上最長&最高額でオリックスからドジャースに加入したMLB1年目は18試合で計90イニングを投げ、防御率3・00。投球回を上回る105三振を奪った。