フジテレビ

写真拡大

政治アナリスト伊藤惇夫氏が、29日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」(日曜午前10時)に出演。27日に投開票が行われた自民党総裁選で、石破茂新総裁(67)と、高市早苗経済安全保障担当相(63)が争った決選投票の結果について分析した。

1回目の投票では高市氏が党員票でも石破氏を上回るリードをしていたが、決選では石破氏が215票(議員189、党員26)を獲得し、194票(議員173、党員21)の高市氏を上回った

MC東野幸治から「(決選も)これは高市さんが総裁になる」と思ったか聞かれると、伊藤氏は「多少思いました」と回想しながら、決選で石破氏が逆転したことを「別の言い方をすると“嫌われ合戦”だった」と表現。地方や党員に圧倒的な人気ながら国会議員の支持に課題があるとされた石破氏と、強い保守色で人気を得る反面、穏健派らから距離を置かれる高市氏について語った。

伊藤氏は「石破さんにこれだけの票が入ったというのは、1回目の投票で3位以下になった人の票のかなりの部分が石破さんに流れたということなんですね」と説明。「自民党のベテランの方と電話で話したんですが『今回は決選投票では派閥のしばりはあまり利かなかったね』と言ってました。親分が『こっち入れろ』って言ってても『はいはい、分かりました』って言って違う人に入れる」と内幕を明かした。

今後誕生する、石破政権について聞かれると「日本って内外ともにものすごい課題を抱えています。高市さんが嫌われた理由は、靖国神社に参拝すると明言したことなですよ。これやっちゃうと、日中関係はますます険悪になるし、日韓関係に亀裂が入る。そうするとアメリカが怒るんですよ。そういうことをやってはいけないというのはひとつ」と指摘。「日本って今、安心できる状況じゃない。まわりに優秀なブレーンを集めて、いいチーム、政権をこれから作っていく、ということ」と新総裁に求めた。