木村拓哉(C)日刊ゲンダイ

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 木村拓哉(51)にとって、ソロ活動開始から2年ぶり、3度目となるライブツアー「TAKUYA KIMURA Live Tour 2024 SEE YOU THERE」のチケットの売れ行きが音楽関係者の注目を集めている。

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 今年8月に発売されたアルバム「SEE YOU THERE」を引っ提げ、全国5都市で8公演の予定で行われるこのツアー。木村のライブはSMAP時代を含め、これまで瞬殺でチケットが完売するのが当たり前だったが、今回はまだまだ入手可能となっている。9月27日現在のチケットの売れ行きを調べてみると……。

●9月29、30日 「Asueアリーナ大阪」 完売
●10月13、14日 「横浜アリーナ」 完売(追加販売発売中)
●11月23、24日 「ポートメッセなごや」 一般販売発売中
●12月14日 「セキスイハイムスーパーアリーナ」(宮城) 一般販売発売中
●12月25日 「マリンメッセ福岡A館」 一般販売発売中

 チケット発売開始から既に12日以上が経過しているが、あるイベント関係者は「ステージの全体が見えにくくなる恐れもあるのに、『追加席も販売しますよ!』と掲げるのは、購買意欲を刺激するための方策でもあるのでしょう」と語る。この件で改めてベテランの音楽関係者に話を聞くと、「それよりも注目すべきはツアー最終日でクリスマス当日という福岡です」と、このように教えてくれた。

「木村さん側が、ツアー最終日に、ウイークデーとはいえクリスマス当日を選んだのは“大切なファンと一緒にメリークリスマス! を迎えたい”というメッセージも含まれていると思います。人気アーティストの舞台やライブというのは、節目の記念すべき日に時間を共有したいという心理状態から、クリスマスや大晦日、千秋楽や最終日からチケットが売れていくものです。ところが、今回の木村さんのライブは最終日の福岡のチケットがいまだに絶賛発売中。これはSMAPの黄金時代を知る人間にとっては、とても信じられない事態です」

 木村と同世代のファンの中には子育て中の女性もいるだろう。子供の冬休みも重なってウイークデーに堂々と家を離れることができず、泣く泣くライブ行きを諦めたファンもいるかもしれない。しかし、そうした事情があったとしても、ツアー最終日のクリスマスライブのチケットが完売しないという事実は変わらない。

「今回のツアーのチケットの売れ行きから見えてくるのは、大阪や横浜といった、いわゆる都市部ではキムタク・ブランドの求心力は残されているものの、仙台や福岡といった地方都市では人を呼べなくなっているという現実です。アリーナライブは都市部だけに限定し、地方都市ではキャパシティー5000人程度の箱(会場)に変えることも、今後は検討しなければいけなくなってくるでしょうね」(別の音楽関係者)

 今年発売された木村の3枚目のソロアルバムの販売枚数は20年1月にリリースしたデビュー作から50%以上もダウンしてしまった。さらに、ライブチケットもさばけないとなれば、“音楽は絶対にやめない”と頑張ってきた木村のアーティスト活動に黄信号がともる可能性もありそうだ。

(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)