群馬、リブランディング1年目にJ3降格…「悔しさを胸に、まずは1年であるべきポジションに」

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 ザスパ群馬のJ3リーグ自動降格圏が確定したことを受け、株式会社ザスパの赤堀洋代表取締役社長がクラブ公式サイトを通じて声明を発表した。

 28日に行われた2024明治安田J2リーグ第33節で、17位大分トリニータが藤枝MYFCを下して7試合ぶりの勝利を挙げた。この結果、最下位に沈む群馬は残り6試合で大分との勝ち点差「19」を逆転することが不可能となり、29日のロアッソ熊本戦の前に18位以下が確定した。

 2019シーズン以来のJ3リーグ降格が確実となったことを受け、赤堀社長は28日に声明を発表。「2020年に復帰して以降、5シーズンにわたりJ2の舞台で戦って参りましたが、このような結果となってしまい、本当に申し訳ありません。心からお詫びを申し上げます」と、今季の結果についてファン・サポーターをはじめとするステークホルダーに謝罪した。

「昨シーズンは、J2最終順位11位でフィニッシュ。クラブとして初のJ1昇格PO圏争いも演じました。今シーズンはその流れを受け、いままでにない期待と興奮の中で2月のシーズン開幕戦を迎えました。しかしながら第11節に20位となって以降、一度も最下位を脱することができず、本日のJ3自動降格圏内確定という不本意な結果を迎えるに至りました」

「ファン、サポーターの皆様におかれましては、チームがなかなか勝てない中、ホームでも、遠いアウェイの地でも、常に変わらぬ熱い声援でチームを鼓舞し、励まし、後押しし続けてくださいました。多大なるご支援をいただいたパートナー企業の皆様、今年は例年にない猛暑や悪天候が続く中でも献身的なサポートをいただいた運営サポートスタッフや設営撤収応援隊の皆様をはじめ、クラブを支えてくださった全ての方々の応援に、あらためて感謝を申し上げます」

「また、選手、監督はじめチームスタッフも、決して下を向くことなく日々の努力や創意工夫、トレーニングを積み重ね、強化スタッフは、チームマネジメントやスカウティング、選手補強に奔走、尽力し、事業スタッフも試合運営はじめ、お客様やスポンサー、パートナーのため、懸命に業務を遂行し続けてくれました。その努力や行動に対し、結果をもって報いることができなかったのは、すべて私の責任です。誠に申し訳ありません」

 今季はクラブの呼称やエンブレムを刷新し、悲願の専用練習拠点『GCCザスパーク』も完成するなど、今後の進化に向けて期待感に満ちていたなかでのJ3リーグ降格。赤堀社長は結果を重く受け止め、1年でのJ2リーグ復帰に向けた準備を進めていくと約束した。

「事業拡大のため、施設の指定管理業務や飲食、物販運営、リーシングなど新たな事業領域への挑戦をはじめ、チーム、強化、事業一体の推進体制への移行、さらにアカデミーも直営化するなど、10年後を見据えさらなる飛躍に向けたスタートとなる、記念すべき年でした。そんな中で、このような結果となること自体が全くの想定外でしたが、関係者全員がその事実をしっかり受け止め、その悔しさを胸に、まずは1年であるべきポジションに戻るべく、あらゆる変革、挑戦、努力、準備、実行を今この瞬間からスタートし、全力で取り組むことを誓います」

 赤堀社長は最後に「一方で今シーズンはまだ終わっておりません。リーグ戦残る6試合で一つでも多くの勝点を重ね、しっかりとシーズンを締めくくれるように戦って参りますので、皆様におかれましては、引き続きのご声援、ご支援を何卒よろしくお願い申し上げます」と、シーズン残り6試合に向けての意気込みを示している。