3回、右前打を放ち出塁した明大・宗山塁。右は慶大・清原正吾(撮影・堀内翔)

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 「東京六大学野球、慶大3−3明大」(28日、神宮球場)

 1回戦2試合が行われ、慶大は明大と引き分けた。プロ志望届を提出している清原正吾内野手(4年・慶応)が、プロ通算525本塁打を誇る父・和博氏(57)の前でリーグ戦初本塁打を記録。明大は今秋ドラフト1位候補の宗山塁内野手(4年・広陵)が史上34人目となるリーグ戦通算100安打を達成した。法大と早大も引き分けた。

 節目の一打に、一塁上で思わず頬を緩めた。宗山がリーグ戦通算100安打を達成だ。

 1点リードの三回、1ストライクから内寄りカットボールを詰まりながらも右前へ運んだ。「会心のヒットではなかったので…」と苦笑いしつつも「良い打者の指標になると入学前から目標にしていたので良かった」と安堵(あんど)。さらに第3打席で左翼線へ適時二塁打、第5打席で左前打を放ち、通算102安打まで数字を伸ばした。

 阪神が4人態勢で視察するなど10球団が熱視線。ヤクルト・橿渕スカウトデスクは「詰まった当たりですけど、バットの出方やポイントが良いからこそ。技術の高さが確認できたし、守備は西武の源田と勝負できる」と絶賛。楽天・後関スカウト部長も「良い意味で、言うことない。春は故障してた中で達成するのはすごい」と評価した。

 東京六大学の歴史に名を刻み、さらなる高みを目指す。