天王山の一戦で快勝し、勝利を分かち合う広島イレブン(撮影・畠山賢大)

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 「明治安田J1、広島2−0町田」(28日、エディオンピースウイング広島)

 広島が勝ち点で並んでいた2位・町田との天王山で完封勝利を収めた。これでリーグ戦10戦負けなし、本拠地6連勝とし、9年ぶりのリーグ制覇へ前進した。

 堅守の町田を崩すべく、キックオフと同時にハイプレスで攻めると、前半3分に中野のクロスにパシエンシアが合わせて先制。同23分にはまたしても中野のクロスを加藤がすらして2点目を奪った。後半は守備に回る時間がありながらも、シャットアウトでの勝利。首位をキープした。

 この勝利にスキッベ監督は「自分たちの強さである前に進むサッカーを最初から見せることができた。特に前半開始直後はうまくいったなと思います。勇敢に裏を取りに行って前に速いサッカーができた。今日の試合は自分たちが勝ちに値する試合だった」と胸を張った。

 この日はチケットも前売りの段階で即完売する注目の一戦。今年開業した新スタジアムでの大一番の試合は、広島サポーターの熱気で渦巻いた。2アシストの中野は「鳥肌が立った。ブルル!って」と笑顔。加藤も「いつも最高だけど、今日は立ち上がりからすごい声援があって楽しかった。決勝戦みたいな雰囲気だった」と語った。

 この勝利で2位・神戸には勝ち点1差となった。残りは6試合。一戦必勝で戦っていく。