浮気した男性が絶対に口にしてはいけない「言葉」とは?…不倫している男性の上位1%しか知らない難しすぎる「テクニック」

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前回記事「なぜあの人は許されたのに、彼は許されなかったのか?…浮気・不倫をしても許される男性たちが持っている、ある驚くべき「共通点」」では、浮気・不倫をしてもパートナーに許される男性には、ある共通の「特徴」があるという話を紹介した。

今回は、浮気をした男性が「絶対に言ってはいけない言葉」を紹介する。

本記事は、注目の新刊『不倫論 この生きづらい世界で愛について考えるために』より一部抜粋・編集してお届けする。

浮気男が絶対に言ってはいけない言葉

ちょっと前に、クリアに浮気が原因で別れた知人カップルの、女性の言い分だけをアンフェアに引用すると、大体こんな感じだった。

「こちらは付き合って一年半、あちらはただの浮気。彼は別れたくないと言いながら、私との言い合いの中であちらさん、つまり浮気相手の肩を持った」。

そんなのあり得なーいと女性の大合唱が聞こえると同時に、よくよく思い出すとこれは頻繁に目の 当たりにする事態である。男は腹を立てた自分の妻や恋人が、浮気相手や元カノ、愛人などを罵倒すると、「あの子もそんなに悪い子じゃない」的な謎な正義感を振りかざしてくることがある。

「元カノが俺に連絡してきたのは、本当に最近具合が悪くて助けが必要だったからで」とか。「いや、あの子は確かに俺に妻がいるのを知ってて旅行に行きたがったけど、純粋な子なだけで悪意はなかった」とか。

確かに人間は誰しもいいところの一つくらいあるし、完全なる悪人というのは探すのが難しい。が、そんな世の真理は、クリスマスにしか行かない教会や法事のときのお寺にて説いてもらえば十分なのであって、浮気男の口から聞きたくはない。

大黒摩季ねえさんには悪いが、そのとき本命の女が望んでいるのは、世の真理や客観的事実や第三者の冷静な見解などではなく、非常に偏った愛情表現なわけで、目の前で浮気相手の全てのSNSをブロックして、なんならメールで「もう関わるな」くらいの悪態を送りつけて、「俺が間違ってた、 相手の女は最低なブスのヤリマンでお前は最上級のいい女だ」くらいの甘ったるい愛の言葉を耳元で囁くくらいしてほしいというのが本音なのだ。

愛人が不倫をバラすとき

さて、私は四十になるまで本妻になったことがなく、そのかわり本腰ではない愛人的立場の経験は何度かあったので、当然、そのように妻にとって理想的な態度がとれる男が愛人側から見れば、最低最悪の無責任男だという実感はある。

女子会で悪口の全てを出しきって非難され、愛人の親友たちからは「家燃やそうぜ」と言われるレベルでもある。ただし、家庭を捨てて愛人に走る男は割合としては非常に少ないわけで、いずれにせよどちらか一方にしか許されないのであれば、別れたくない方、多くの場合は妻の方に許されるために全てを尽くすしかない。

この、急角度というか白と黒の優先順位を一貫してつけていられるかどうかに、バレたときの家庭の平穏はかかっている。その意味では、一貫して愛する妻との仲を優先しているようにちゃんと見える元衆院議員は許される男の部類に入るのだろう。

ただし、そもそも妻や家庭にバレる男というのが、愛人への最低限の礼節を欠き、女をひどく憤慨させる者だということは、多目的トイレの神様を参考にすれば想像にたやすい。元衆院議員も、週刊誌を読む限り、そのような経緯でどうやら釣った女にバラされたクチ。

実際はここが一番難しいのだ。妻と愛人に明確な優先順位をつければバレたときには許されがち、しかし妻と愛人を露骨に生き物として差別しすぎるとバラされがち。それで結局、どちらにも冷たい顔ができずに、バラされるくらい愛人へのケアをおろそかにして、許されないくらい妻をも軽視するという最低パターンの組み合わせ男が爆誕することもある。

要は、愛人に対してバラされない程度の敬意を保ちつつ、妻にはその敬意が見えないようにする、というちょっとしたテクニックが必要ということになる。そんなものは身につけ得るものだろうか。

いや、これを身につけられないのであれば、本来、尊重し合えるパートナーとの生活と、刺激的でリスキーな夜を両方手に入れる資格がないのだけど、身につけているのは上流の一%くらいしかいないのが問題なのだ。

浮気男はハッピーには生きられない

そもそも、その二つを手に入れたいというのは多くの場合、男の、極めて自分勝手な、人をなめきった、理不尽で子供っぽい甘い夢なのである。そして多くの自信過剰な浮気男たちは、「ちゃんと妻も満足させてるもん」とか正論めいた迷言をほざくのだけど、満足というのはそもそも他者が「十分なケアをしている」と勝手に外から決めつけるものではなく、 本人の主観でしかないというのは歴史を見ても明らかだ。

フランス革命時も学生運動のときも、与えている側は民たちがそれほど痛みを持っているなんて想像していなかった。自分勝手な甘い夢は、もちろん相応の犠牲と痛みを伴って、何かしらを削りとっている。

その削りとりが愛人に偏れば逆上させてバラされるし、妻に偏れば家庭崩壊につながる。つまり、一対一を勝手に三角にしたときに、男が選択すべき優先順位は「女>女>自分」なのだ。

許されるチカラがゼロの男は「自分>妻>愛人」という構図を当然のごとく信じているし、許されるチカラをそれなりに持っている男でも、その構図は「妻>自分>愛人」になっていることがほとんどで、優先順位の一番下に、一番の痛みが注がれることをわかっていない。

今自分が浮気をしていて、自分がとっても満足で楽しくて苦しくないのだとしたら、それは妻か愛人の誰かに全ての皺寄せが行っている証拠だと考えた方がいい。つまりのつまり、復讐されない程度に愛人の自尊心を保ち、しかし許されるくらい妻を大切にできる男というのは、本人は別にスーパーハッピーではないはずなのである。

仕事や金銭面で苦しかったり、時間のやりくりや体力の限界が近かったり、ハートが引き裂かれて痛かったりするはずで、それを引き受けてでも女とまぐわいたいと思うほどに女好きであって初めて、現代の許されていないけど許される可能性もある浮気への重い扉にようやく手をかけられる。

そして私の経験上、男は女以前に自分のことが好きすぎて、そこまで女好きである場合はそう多くはない。ということは、結論的に、浮気をする資格がある男は、今現在浮気している男の数に比べて極めて極めて超少数であると言わざるを得ない。

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