Meta Quest 3Sは10月15日発売。早めに買えば特典もりもり

2024年9月27日 21時0分

9月25日にMetaが新たなVRヘッドセット「Meta Quest 3S」を発表しました。

Meta Quest 3Sは、"信じられない体験を信じられない価格で"というコピーのもと、安価でパワフルなVRヘッドセットというコンセプトで作られたものです。発売は10月15日で、現在は予約注文受付中です。

この新しいVRヘッドセットは、あらゆる点で同社がリリースしてきたMeta Quest 2とMeta Quest 3の中間に位置するような存在といえます。Meta Quest 3SはQuest 3ほど高画質ではないものの、同じようなパワフルさがあり、価格は4万8400円からです。

この格安価格は、MR（複合現実）というカテゴリーに、そしてMetaが考えるMRへの戦略に良い刺激となるかもしれません。

Meta Quest 3Sは、事実上Meta Quest 2に置き換わるものとなります。2020年に発売されたQuest 2は、特にその低価格という点から、当時としてはVRヘッドセットとして堅実な選択肢といえました。今回のQuest 3Sは、さらにお買い得な選択肢が登場したといえるはずです。

スペックは上々

Metaは先述のように、Meta Quest 3Sは上位機であるMeta Quest 3と同等のパワーを備えていると述べています。

チップにはQuest 3と同じQualcomm Snapdragon XR2 Gen2が搭載されており、周囲を確認できるパススルーもフルカラーとなっています。また、8GBのRAMを搭載しており、Quest 2の6GBよりも向上しています。このあたりのスペックはQuest 3と同じといえますね。

ハンドトラッキング機能は上位機種と同等の性能を持っているとのことですが、ハードウェアの違いを考えると、同様の性能とはいかないようです。

Meta Quest 3との違い

新たなMeta Quest 3Sと、上位機であるMeta Quest 3の主な違いはセンサーとディスプレイといえるでしょう。

Quest 3Sは解像度が片目あたり1832×1920であり、これはQuest 2と同じです。一方のQuest 3は解像度が2065×2208でディスプレイは2つとなっており、Metaいわくこれは4Kに相当するのだとか。

視野角はQuest 2と同じ水平96度×垂直96度で、レンズもフレネルレンズが採用されています。Quest 3では視野角は水平110度×垂直96度、レンズはさまざまな角度でより鮮明な映像を映し出すパンケーキレンズとなっています。

また、Quest 3に搭載されている深度センサーは、Quest 3Sには搭載されていません。

サイズと重量についてはほぼ同じ。バッテリーについては、Quest 3Sは4,324mAhバッテリーが搭載されており、2.5時間の連続使用が可能とのこと。これはわずかではありますが、Quest 3よりも長いようです。

絶好の買いどきかも？

Meta Quest 3Sは128GBストレージで4万8400円、256GBで6万4900円となっています。それ以上の容量が必要であれば、Meta Quest 3を購入する必要があります。

さて、今回のQuest 3Sの発表に合わせ、Quest 3もストレージが512GBのモデルのみの販売となり、さらに価格をこれまでの9万6800円から8万1400円へと引き下げることになりました。加えて現在の在庫のみではありますが、128GBのモデルも6万9300円に値下げされるようです。

Quest 3Sには、Quest 3と同じTouch Plusコントローラーが2つと手首ストラップが同梱されています。また、アクセサリーもすべてではありませんが、バッテリー付きのEliteストラップなど、Quest 3アクセサリーと互換性があるとのことです。

さらにQuest 3/3Sを2025年4月までに購入すると、10月22日リリース予定のゲーム『バットマン：アーカム・シャドウ』が付いてくるという特典もあります。ゲームサブスクリプションサービスである「Meta Quest+」も3カ月無料で利用できます。こちらは無料トライアル期間が終了すると月額1,200円となります。

こうした価格改定や購入特典を踏まえると、今回のMeta Quest 3Sのリリースは、Meta Questを購入するのに最高のタイミングと考えられるのです。