巨人4年ぶりVに王手！あす28日にも阿部監督胴上げへ 岡本和が先制V打で通算1000安打
◇セ・リーグ 巨人3―1中日（2024年9月27日 東京D）
巨人は中日との息詰まる一戦を勝ち切って2連勝。2位・阪神が敗れたため、マジックナンバーは一気に2つ減って1となり、2020年以来4年ぶりとなるセ・リーグ優勝に王手をかけた。あす28日にも阿部慎之助監督（45）が就任1年目で宙を舞う。
23歳の先発左腕・井上は5回で自己最多タイの9三振を奪い、3安打無失点と好投して降板。相手先発右腕・梅津に手こずり、井上に勝ちを付けてあげられなかった巨人打線だったが、待望の先制劇は6回に訪れた。
0―0のまま迎えたこの回、先頭のオコエがバットを折りながら左翼線二塁打で出塁し、吉川が28試合連続出塁となるバント安打で続いて無死一、三塁。それまで2打数無安打だった主砲・岡本和が中前適時打を放って待望の先制点が入ると、22歳の中山が中前打でつないで1死満塁となおもチャンスを広げた。
ここで19歳の浅野が3球で2ストライクと追い込まれながらファウルで粘った9球目を見切って四球を選び、押し出しで貴重な追加点をもぎ取った。
前日は33試合ぶりのスタメン落ちとなっていた浅野は渾身（こんしん）のガッツポーズ。岡本和の先制適時打はプロ10年目で到達した通算1000安打のメモリアル安打で、ようやく出た先制打に岡本和も珍しくガッツポーズを見せて感情を爆発させた。
井上が5回3安打無失点で降板したあとはケラー、船迫、バルドナードの必勝継投。バルドナードが2―0で迎えた8回に2死一、三塁とすると、阿部監督は迷わず守護神・大勢をマウンドに送り、大勢は石川昂に適時打を許すもイニングまたぎとなった9回を抑えて逃げ切った。
なお、中日戦はこれが今季最終戦で対戦成績は15勝9敗1分け、8月24日（東京D）から巨人の5連勝でフィニッシュ。
優勝に王手をかけて臨むあす28日は敵地・マツダでの広島戦。ここまでリーグトップの14勝を挙げている菅野が予告先発投手としてマウンドに向かう。
