自民党の新総裁は石破茂元幹事長に決まりました。静岡県内選出の国会議員の決選投票の投票先をまとめました。

【写真を見る】求められたのは「刷新感」自民党新総裁に石破氏 専門家が分析 静岡県内の党員票は上川大臣に期待感も【記者解説】

<県政キャップ 坪内明美記者>

石破さんに投票したと明らかにしたのは、上川大臣のほか、細野議員と牧野議員です。石破さんは、出馬表明後の8月下旬に細野議員のアテンドのもと、いち早く静岡県内入りしました。県東部の工場などを視察し「地方の声を聴く姿勢」をアピールしました。また、細野議員のほか一部の県議が石破さんの支援に動いていました。

一方、静岡県連の党員票の結果です。有効投票数は2万2900票ほどで、1位が上川大臣で9601票、2位が石破さんは5303票、3位が高市さんは5085票となりました。

静岡県内選出の上川大臣が最も多くなり、県内から総理をという期待感が表れているものの過半数には及びませんでした。県中部を中心に支援の動きが活発でしたが県全体の票を固めることはできず、その他の候補にも票が流れた印象です。

一方、石破さんと高市さんは僅差となりました。今回の総裁選の結果について静岡県内政治に詳しい専門家に聞きました。

<法政大学大学院 白鳥浩教授>

「立憲民主党との連立方程式の解なんだと思う。つまり立憲民主党が重鎮の野田さんが選ばれた。やはり野田さんに対抗するためには、経験の点でも、実績の点でもやはり石破さんしかいないだろうとなったんだと思う」

さらに、白鳥教授は岸田政権からの変革への期待感も表れたと分析します。

<法政大学大学院 白鳥浩教授>

「新総裁に求められてきたものは、刷新感だったわけですね。これまでとは違う、新しい政治が求められてきた。もっともですね、石破さんは今までの岸田政権から遠い人なんですね。派閥政治の中では、おそらく石破総裁というのはできなかったと思う。そんなことも今回の総裁選の1つの特徴だったと思う」