自民党総裁選は27日投開票が行われ、石破茂元幹事長が新しい総裁に選ばれました。

県内の党員・党友による地方票も石破元幹事長が最も多く、2位は高市経済安全保障担当大臣、3位は小泉元環境大臣でした。

過去最多の9人が立候補した自民党の総裁選は、27日投票が行われました。

総裁選は、国会議員票と「地方票」と呼ばれる党員・党友票の合わせて736票で争われ、高市経済安全保障担当大臣が181票でトップ、次いで石破元幹事長が154票、小泉元環境大臣が136票などとなりました。

いずれの候補者も過半数を獲得できず、高市氏と石破氏、上位2人による決選投票に進みました。

決選投票は、国会議員票368票と各都道府県連に1票ずつ振り分けられた47票の合わせて415票で争われました。

開票の結果、石破氏が215票、高市氏が194票となり、石破氏が新しい総裁に選ばれました。

「国民を信じ、勇気と真心を持って事実を語る。この日本国をもう一度皆が笑顔で暮らせる安全で安心な国にするために石破茂、全身全霊を尽くしてまいります。」(石破新総裁)

石破氏は、来月1日召集の臨時国会で、岸田総理大臣の後継となる第102代総理に指名されます。

総裁の任期は2027年9月までの3年間で、石破氏は幹事長など党役員人事に着手し、新執行部を発足させます。

27日午前10時の自民党群馬県連です。

国会議員票の投開票に先立ち、県議会議員らによって県内の党員・党友による地方票の開票作業が行われました。

県連の発表によりますと、開票の結果、石破氏が5212票でトップ、次いで高市氏が3732票、小泉氏が2430票、などの結果となりました。

投票率は62.67%でした。

また、27日の定例会見で山本知事は、国会議員時代、当時政調会長だった石破氏を政調会長代理として支えたエピソードにも触れたうえで、「日本が危機的状況にあるなか大胆な決断と実行を期待したい」と語りました。

「石破さんが得意の外交・安全保障の分野だけではなくて、もちろん経済も教育も福祉もそうですし、日本が本当に危機的な状況にあることを踏まえて、ぜひ大胆な決断と実行を期待したいと思います。」(山本知事)

また、「群馬県のことを応援していただけるように様々な形でアプローチして、信頼関係を築きたい」とも語りました。

自民党県連の井下泰伸幹事長は群馬テレビの取材に対し、「自民党が謙虚にもう一度スタートを切るには素晴らしい人だと考える。まずは信頼回復が第一であり、来る衆院選でも新総裁のもと、地域のために選挙戦を戦いたい」とコメントしています。