「M−1グランプリ2024」1回戦にせんみつ・ヒロシとして出場した、せんだみつお(左)と生島ヒロシ

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タレントせんだみつお(77)とキャスター生島ヒロシ(73)の組む漫才コンビ、せんみつ・ヒロシが27日、都内で行われた漫才日本一決定戦「M−1グランプリ2024」1回戦に初挑戦した。

芸能事務所「生島企画室」会長の生島と所属タレントのせんだは、これまでも浅草演芸場、東洋館などで漫才を披露しているが、賞レースに挑むのは初めて。生島が「2人合わせて150歳」と自己紹介すると、せんだは「昭和の3大ギャグは自分の『ナハナハ』と志村けんさんの『アイーン』、そしてビートたけしにあげた『コマネチ!』。武、タモリ、さんま、鶴瓶…皆、私を超えていきました。昭和の“跳び箱タレント”です」とボケた。

生島が「『ウケない、金ない、仕事がない』とかギャグでやっていたら本当になっちゃった」とツッコむと、せんだは「秋元康は弟子の弟子くらいなのに、今じゃ会うと『せんちゃん』『秋元先生』の仲」とぼやいた。

ステージを降りると、せんだは「ひさしぶりに緊張した。小心者なんで。生島さんは毎日、ラジオの生放送をやってる強さがあるけどね」。生島は「前の日に電話もしたし、100回くらい練習したけど、せんださんが急に緊張したんでビックリしました。僕は結構、観客が笑っていたのが見えましたよ」と振り返った。

AKBグループのプロデューサー、作詞家として活躍する秋元康氏(66)の「弟子の弟子説」について、せんだは1974年(昭49)から80年にかけてニッポン放送で放送された冠番組「燃えよせんみつ足かけ二日大進撃」を挙げた。「学生だった秋元さんが原稿を送ってきて放送作家になった。『明けましておめでとう』を『明けおめ』っていうのは、秋元さんからだから」と振り返った。

漫才のできについて、生島は「90点」、せんだも「僕もそれくらい」と2回戦進出へ自信を見せた。

出番直前に、次期総理となる自民党総裁に石破茂氏(67)が選ばれた。冠番組の「生島ヒロシおはよう定食/一直線」(月〜金曜午前5時)を通じて政治家との交際もある生島は「今週の月曜日に石破さん出てもらう予定だったけど、他の方も出さないととなって実現しなかった。石破さんには『メガネを掛けた方がいい』とアドバイスをしたことがあります。しゃべり方も、オファーがあれば教えますよ」。

せんだは「石破さんとは、こんなに偉くなる前に3回、鳥取まで選挙の応援に行ったことがあります。靴下に穴が開いていたけど、気にしていませんでした(笑い)。最後だという5度目のチャレンジで就任できてよかったですね」と祝福した。

そして、せんだは「我々も最後のチャレンジ。あとは優勝賞金の1000万円の分け方だけ」。生島は「せんださんには、今まで随分と投資をしてきている。これは吉本興業の大会だから“吉本流”で、1対9で事務所が9割」と笑った。

石破次期総理への期待を聞かれると、生島は「『元気があればなんでもできる日本』にして欲しい。国民が希望を持てる透明性のある政治を」。せんだは「国民が元気になる政治を。僕は『元気より現金』ですが」と笑った。