事実上、新しい総理大臣を選ぶ自民党の総裁選挙が、27日行われ元幹事長の石破茂氏が高市早苗氏との決選投票を制し新総裁に選出されました。

元日の地震と今回の豪雨と、2度の大災害からの復旧が急がれるなか、石川県民からは経済対策や地方まで血の通った政治を求める声が相次ぎました。

過去最多となる9人の候補による戦いとなった自民党の総裁選は、27日午後1時から投開票が行われ、県選出の国会議員も1票を投じました。

国会議員票と地方票による第1回投票でどの候補も過半数に達しなかったことから、1位の高市早苗経済安全保障担当大臣と2位の石破茂元幹事長による決選投票が行われ、石破氏が21票差で新しい総裁に選ばれました。

石破茂新総裁

「国民を信じ勇気と真心を持って真実を語りこの日本国をもう一度皆が笑顔で暮らせる安全で安心な暮らしにする石破茂、全身全霊を尽くしてまいる」

石川県民の反応は・・・

兵藤遥陽キャスターリポート「自民党の石破新総裁が誕生しました。県民はどう受け止めているのでしょうか?」

県民「そうなんですねしょうがない」

Qどんな日本を期待するか?

「外国に認められるような日本」

「期待はするけど何とも…海のものとも山のものとも分からん」

若い男性「防衛費はどうなるのかな…」

女性「景気を安定させてほしいのとだんだんと年を重ねているので老人が安心して暮らせる日本にしてもらいたい」

女性「経済が回復してくれたらいい学生年齢。性別問わずみんなが住みやすいのがいい」石川県ではすごい災害が起きていてそこにいろいろ日本の細部にわたって血の通った政治を望みたい」

なかには、このような声も

県民

「裏金だけはっきりさせてくれればいい」「女性の総理も見てみたかった」「これから先のことを考えたらやっぱり石破さんだと年が言っているのでそんなに長いこと政権持てないと思う」「国民の思いを反映されての決定なのかな…とモヤモヤする」

地震、記録的大雨の被災者たちの声

中村雅人記者リポート

「豪雨災害のさなか行われた自民党の総裁選。被災者の目にはどう映ったのでしょうか」

能登の住民は

「いよいよなれたかって感じやね」

「人口も減ってきて産業も何もないとかそういう事ばっかり言われて寂しくなるばかり。そんなことばかり言ってもらったら困るよね」

能登半島地震からの復興途上にあった被災地を再び襲った自然災害。

住民らが切に願うのは、1日も早い住まいの再建です。

「このままでは能登が死んでしまう」

被災者

「経済とかいろんな話が出てるけどまずは生活を立て直さないとね」

仮設住宅が浸水した夫婦

「住むところをなんとかしてほしい電気水が一番大事だから、早く助けてほしい」

「なんだかわからんけど早く元通りにしてほしいわ後片付けで頭一杯やわ」

「もっとともっと腐心してもらわないと能登は死んでしまう、1番大切なのは若い人がここから流出してしまっていること。国でもそうした対策をしてほしい」

自民党の新たな総裁となった石破氏は、10月1日に召集される臨時国会で、第102代の総理大臣に指名される見通しです。

石川県の投票結果は高市氏がトップ

自民党石川県連の開票作業が行われ、関係者によりますと、投票結果は、高市早苗氏が4250票で最も多くの票を獲得しました。

次いで、石破茂氏が3560票、小泉進次郎氏が3124票と続きます。

一方、能登地方では、県内では4番手となった林芳正氏が多くの票を集めたということです。

自民党県連・紐野義昭幹事長

「国全体としてもそうだが高市さんの一定のブームが生まれたのでは。急上昇したのは高市さんであって、下降したのは小泉さん。石破さんは石川県のみならず地方創生の初めての大臣でしたから、地方に対する目の向け方というのは他の候補以上だろう。当然、この地震あるいは豪雨災害についても理解を示して頂けるだろう」

今回の総裁選で投票権がある県内の党員・党友はあわせて2万1496人で、このうち有効投票数は1万4101票。投票率は、前回の2021年の選挙から4ポイント下がり、65・79%でした。

投票率が低下した要因として、能登半島地震や先日の豪雨により投票できなかった人がいたことや、泥に浸かるなどして、届けられなかった投票用紙があったことも影響しているとみられます。