ジェノアとサンプドリアが対戦【写真:Getty Images】

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三浦知良が在籍したジェノアと柳沢敦が所属したサンプドリアのダービー

 冒険家コロンブスの生まれ故郷イタリア北西部の港町ジェノバを二分する戦い、ジェノアとサンプドリアによるジェノバ・ダービーで暴動が起こり48人の負傷者が発生。

 両クラブの今後数試合が無観客試合の処分を受ける見込みだと、イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。

 イタリアでは過去に元日本代表FW三浦知良が在籍したジェノア、同FW柳沢敦が所属したサンプドリアの2クラブがライバル関係を築いている。現在はジェノアがセリエAサンプドリアがセリエBの所属だが、現地時間9月25日にイタリア杯で両者が激突。PK戦の末にサンプドリアが勝利していた。

 しかし、このゲームではピッチ外で話題が大きく広がってしまった。横断幕を巡るいさかいで両サポーターが衝突し、間に入った警官隊を交えた暴動状態に。同メディアによると、ウルトラスと呼ばれる両チームの熱狂的なサポーターに12人の負傷者が発生した他、警官隊やスタッフを合わせ36人の合計48人の負傷者が発生したという。

 この騒動を重く見たイタリア当局は、今週末にジェノアがホームゲームとして行うユベントス戦を無観客試合の処分を下す見込みで、サンプドリアの次戦ホームゲームも同様に無観客試合になる見込みだという。それだけでなく、地方行政当局によりさらに1試合ずつのホームゲームが無観客試合とされる上に、両クラブのサポーターがアウェーゲーム観戦のために移動することも制限される可能性があるとした。

 イタリア国内でも熱量のあるダービーマッチとして知られる対戦の1つだが、暴動騒ぎという最も歓迎されない出来事が発生。今後にも影響を与えるものになってしまったようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)