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 元衆院議員の宮崎謙介氏(43)が27日、ABCテレビ「news おかえり」(月〜金後3・45)に出演し、石破氏逆転勝利の要因に「アンチ高市の存在」と「派閥内関係の希薄化」を挙げた。

 高市氏は今回立候補をした面々の中でも筋金入りの保守派。それにアレルギーを持つ自民党議員は少なからず存在するという。さらに、総裁期間中に「文書類の郵送を送付する」ことが禁止されているにもかかわらず、全国の党員にリーフレットを送付していたことも分かった。高市氏は「総裁選前で、内容も総裁選のことには触れていない」と釈明したが、宮崎氏によると「フェアじゃないと思った議員は多かった。尾を引いていると思う」と話した。

 そのうえで今回、自由投票に近い形で投票されたことが石破氏の逆転劇を生んだと指摘する。宮崎氏は「1回目は自由投票で、言ってみれば、今回は牧場の柵がなくなったので、自分で好きなところに行ってしまえ、というような状態だった」と話す。そのマインドの中、2回目に麻生派や派閥の領袖が号令をかけても「1回目に自由投票が許されたので次も言うこと聞かなくてもいいか、という感じになってたのでは」と国会議員の心理状態を想像した。

 また、領袖の言うことを聞いても、党内が大きく変わった現状、人事で自分の面倒を見てくれる可能性は不透明。そのため「どうして2回目で一番嫌いな高市さんに入れないといけないんだ?」と、義理を重んじる議員が少なかったことも今回の総裁選の大きな要因となったという考えを示した。