自民党新総裁に石破氏、決選投票で215票 高市氏194票
Yoshifumi Takemoto
［東京 ２７日 ロイター］ - 自民党総裁選は２７日午後に投開票が行われ、決選投票の結果、石破茂元幹事長が高市早苗経済安保相を破り、第２８代総裁に選出された。石破氏は１０月１日に召集される予定の臨時国会での首相指名選挙を経て、第１０２代の首相に就任する見通し。
新総裁は選挙期間中に年内早期に衆院解散の意向を示しており、その時期や想定される経済対策の規模や内容などが注目される。
石破氏は選出後「日本をもう一度皆が笑顔で暮らす安全・安心な国にするために全身全霊を尽くしていく」と抱負を述べた。
史上最多の９候補が出馬した総裁選は１回目の投票で、高市氏、小林鷹之前経済安保相、林芳正官房長官、小泉進次郎元環境相、上川陽子外相、加藤勝信元官房長官、河野太郎デジタル相、石破茂元幹事長、茂木敏充幹事長のいずれも過半数を得ることができず、１位の高市氏と２位の石破氏による決選投票が行われた。
衆院任期を１年後に控えるなか、昨年末に発覚した旧安倍派などの裏金問題や物価高による政権・与党の支持率低下を受け、岸田文雄首相は８月に総裁選への不出馬を表明。裏金問題の影響を受けて派閥は解体され、９人が立候補を届け出た。
＊写真を差し替えて再送します。
決選投票結果
候補者名 議員票 都道府県票 合計
高市氏 173 21 194
石破氏 189 26 215
初回投票結果
候補者名（届け出順） 議員票 党員票 合計
高市氏 72 109 181
小林氏 41 19 60
林氏 38 27 65
小泉氏 75 61 136
上川氏 23 17 40
加藤氏 16 6 22
河野氏 22 8 30
石破氏 46 108 154
茂木氏 34 13 47
