石破氏「国民を信じ真実を語る自民党を」・高市氏「命守れる日本列島を次の世代に」

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 岸田首相の後継を選ぶ自民党総裁選は27日午後、党本部で国会議員票の投開票が行われた。

 党員・党友票をあわせた第1回投票では、高市早苗経済安全保障相(63)が181票でトップとなり、石破茂・元幹事長(67)が154票で2位となった。いずれも過半数に届かず、上位2人の決選投票が行われることとなった。

 決選投票の前に上位2人による演説が行われた。

 1回目の投票で2位だった石破氏は、「日本を守りたい、国民を守りたい、地方を守りたい、そしてルールを守る自民党でありたい。総裁選挙の間も、様々なことがあった。今のままでいいと私は全く思っていない。国を守り、そして国民を守る。一人ひとりが幸せを実感できる。安心と安全を実感できる。もう一度、一人一人に笑顔が戻ってくる。そういう日本を必ず作ってまいる。地方を守っていかなければならない。地方を取り戻してまいる」と語った。

 また、「ルールを守る自民党、そして国民を信じる自民党でなければならない。国民の皆様方、なお自民党を信じていないかもしれない。しかし私は、国民を信じて逃げることなく、正面から語る自民党を作ってまいる。勇気と真心を持って真実を語る。そういう自民党を、私は同士の皆様方とともに必ず作り、一人残らず、同士が来たる国政選挙において議席を得ることができるように、日本国のために全身全霊を尽くしてまいる」と訴えた。

 1位だった高市氏は「女性である私がこの自民党総裁選の決選投票に進ませていただいた。これは私達の自由民主党にとっても、我が日本国にとっても、歴史的な瞬間だ」と感謝を述べた。

 さらに「日本を取り巻く非常に厳しい安全保障環境の中で、この日本を守らなければいけない。たくさん災害が起きる中で、国民の皆様の命と暮らしを守らなければいけない。そして、若い世代が日本の未来に、未来に自信を持って、夢を持って活躍していける。そんな日本を作っていかなければいけない。次の世代のためにも、本当に日本列島の隅々まで、活発な経済活動が行き渡り、日本全国どこに住んでいても、安全に暮らすことができて、私達にとって必要な医療や福祉を受けることができて、質の高い教育を受けることができて、働く場所がある。そんな日本列島を、そしていろんなものから命を守れる日本列島を一緒に作って、次の世代に受け渡していこう」と訴えた。